阿部慎之助が語った“巨人愛”…「何らかの形でジャイアンツに恩返しを」

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2019年09月25日 18:11  ベースボールキング

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引退会見で笑顔を見せる巨人・阿部慎之助
◆ 巨人一筋19年で8度の優勝を経験

 今季限りで現役引退することを表明している巨人の阿部慎之助選手(40)が25日、都内で引退会見を行った。

 安田学園高から中央大を経て、2000年のドラフト1位で巨人に入団。以来、巨人軍一筋で19年間プレーをし、主砲として、また主将としてもチームを牽引。これまでのキャリアで2度のリーグ3連覇を含む計8度の優勝を経験しており、現役ラストイヤーとなった今季、4度目の日本一で有終の美を飾ることができるのか。この引退会見後の戦いにも大きな注目が集まっている。

 会見では、これまでに師事した長嶋茂雄氏・原辰徳氏といった恩師とのエピソードをはじめ、現在のチームメイトへの想いなど、巨人についての話題も多く挙がった。阿部にとっての「巨人軍」とはどんな存在だったのか、本人の言葉をまとめた。


◆ 阿部慎之助が語った“巨人”への想い

―― 原辰徳監督について

原さんがいなかったら、ここまでの選手になっていなかった。
ルーキーで何も知らない僕をいきなり開幕スタメンで使ってもらったり。
もちろん、承諾してもらった長嶋監督(当時)にも頭が上がらないですね。


〜<補足>〜〜〜
2001年シーズン。当時チームを率いていた長嶋茂雄監督に、
阿部の開幕スタメン起用を進言したのがヘッドコーチの原辰徳だった。
〜〜〜〜〜〜〜〜


だからこそ、辞めるのは恩返しではないですけど、
今後なんらかの形でジャイアンツに恩返しができればな、と。


―― 長嶋茂雄終身名誉監督について

電話でしたけど、報告をさせていただきました。
「これからまだ野球人生長いから」と。

「いくつになったんだ?」と聞かれたので、
「40歳です」と返したら、
「もうおじいちゃんだな」って言われました(笑)


―― 長嶋さんとの思い出

監督だったのはルーキーイヤーだけでしたけど、
その時はもう神様以上の存在。
会話すらできないようなね。

何年か前、体調を崩される前には
たまに食事に誘っていただいたりもしました。
気にかけていただいて、今でも感謝しています。


―― 今、捕手として受けられるとしたら誰の球を受けたい?

受けたい人はたくさんいますよね。
うーん、そうだな…。

今のチームメイトだったら、一緒にたくさん優勝も経験してきたマシソン。
いろいろな思い出があるし、首に激痛が走った時もマシソンだった(笑)
マシソンの剛速球、そのファウルチップを食らってこういう運命になった。
そういう意味ではマシソンかな。今のチームでは。

もちろん、澤村も受けたい。
また頭ひっぱたいてあげたいなという思いもね(笑)


―― 岡本和真選手について

今年の彼を見て、コメントを聞いていたら、もう自覚はあるんだなと。
なので、去年よりは何も言わなくなりました。

「自分が打たなくて負けた」って、あの若さで言える選手になってくれた。
それは将来の巨人にとって心強いことだと思います。


―― 坂本勇人選手について

19歳ではじめて自主トレに連れて行ったときは、
こんな選手になるとは思っていなかった。

主将になってからも苦労してきたのを見ていたけど、
近年はそれでも自分で数字を残して、引っ張ってくれていた。
苦しんでいるのも分かっていたけど、すごく頼もしかったです。


―― 巨人軍の今後について

僕らがずっと受け継いできたものを、
今の選手がまた次の世代の選手に受け継いで行ってくれれば。
それだけで嬉しいし、是非そうしてほしい。


―― 巨人軍とは?

常勝軍団。
本当にその通りで、常に勝ちを求められて、
勝って当たり前だと思われている。
そして、その中でみんなが勝つ難しさを実感している。
その中で勝つ、勝たなければいけない。
現場でプレーしている選手にしか感じられないものがある。
そこが特別なのかな、と思います。

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