ちょうどその頃――。義両親と夫は、夜中に湿疹が出てしまったシュウヤ君の面倒を徹夜で看病することに。そんなことがあったと知らなかった私は、仕事の昼休みに母の作ってくれたお弁当を食べていました。すると母から電話が掛かってきました。
実母:「もしもし、サナエ? さっき向こうのお義母さんとお義父さんがいらっしゃったのよ――」
まるで自分たちがシュウヤ君の面倒をみなくてはいけないことがすべて“私のせい”と言わんばかりの義母からのメッセージ。私はますます疑問を感じます。
サナエ:「これって……義姉に送るべき内容だよね……」
なんで義母は私を頼るのでしょうか……。もしこのまま義実家に帰っても、結局このままだ……。義姉のことがなくても、きっと義母は私のことを自分の命令を聞くコマくらいにしか思っていない。私の気持ちや私の事情なんてどうでもいいんだ……。そんな場所にはもう帰れない……。私はリョウにメッセージを送ります。
「今日、義実家で今後のことについて話し合いたいと思います。必ずお義姉さんも同席願います。義両親にもお伝えください」
両親同席のもと、私は戦うことを決めました!
【第11話】に続く。
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