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開幕戦の連敗を止めた後、3連敗と勢いを失っているオリックス。
この日は田口壮外野守備・走塁コーチが新型コロナウイルスの濃厚接触の疑いでチームを離脱。二軍から�盒郷�二打撃コーチが合流し、一塁のベースコーチには梵英心打撃コーチが入るスクランブル体制で試合に臨んだが、1−6で敗れた。
誤算は先発のセサル・バルガス。初回に先頭の西川遥輝を四球で歩かせ、一死から浅村栄斗には中前打。ピンチを招くと、島内宏明にはボール先行からの3球目、甘く入った147キロを弾き返され、打球はセンターオーバーの二塁打。いきなり2点を失い、さらに味方のミスも絡んで1失点。立ち上がりから3点を奪われてしまった。
3回にも渡邊佳明に適時打を許し、この日は5回を投げて99球、被安打7に与四球が3つ、6奪三振で4失点。「立ち上がりはコーナーを狙いすぎてしまった」と反省点を述べつつ、「2回以降はもっとアグレッシブに攻めていこうと切り替えた。満足のできる内容ではなかったが、今季初登板で5回を投げることができたのは良かった。今日の反省点を次回の登板に生かしたい」と収穫も口にした。
ただし、3つあった四球はいずれも先頭打者に与えたもの。加えて、中嶋聡監督は「タイプ的にはゴロピッチャー。そこのところが操れていないのかな」とし、勝負どころで高めに浮いてしまう制球の悪さにも苦言を呈している。
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6回になってようやく二死から宗佑磨と吉田正尚に連続長短打が飛び出したものの、これで1点を返すのがやっと。7回二死二・三塁の場面では、太田椋のセンターへのライナーを辰己涼介に好捕される不運もあったが、6安打で1点しか奪うことができなかった。
1番から福田・宗・吉田正・杉本を並べる昨季の固定メンバー「福宗正杉」に戻したこの試合。宗が2安打、吉田正にも適時打が出て、杉本も4打席目で安打を放つなど、軸となる4人で計5安打をマークしたのはポジティブな要素。各打者にも良い当たりが出るようになったが、「でも“線”にならないと、どうにもならない。単発ではどうしても苦しい」と、指揮官はつながりに欠ける打線を嘆いた。
25年ぶりのリーグ優勝を果たした昨季は「4連敗」が最多だった。
「ここでズルズルと行くわけにはいかない。ここで離されるわけには絶対にいかないので、切り替えて明日はしっかりとやっていくしかない」と中嶋監督。
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気持ちを切り替えて「全員で勝つ！！」ことに集中しよう。
取材・文＝北野正樹（きたの・まさき）
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