オリックスがサヨナラ勝ちで熱戦制す V打の紅林「ミスを取り返そうと思っていた」

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2022年04月22日 00:14  ベースボールキング

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ベースボールキング

オリックス・紅林弘太郎[写真=Rinco]
○ オリックス 3× − 2 ソフトバンク ●
<6回戦・京セラドーム大阪>

 オリックスは延長11回までもつれた熱戦を制し、2カード連続の勝ち越し。最後は紅林弘太郎がサヨナラタイムリーを放ち試合を決めた。

 打線は6回2失点とゲームメイクした田嶋大樹を援護できず、ソフトバンクのエース・千賀滉大の前に8回まで僅か2安打に抑え込まれていたが、9回先頭の代打・野口智哉が内野安打で出塁すると、1番・福田周平も中前へ弾き返し、この試合初めての連打でムードが一変。犠打と四球で一死満塁の絶好機を迎え、4番・吉田正尚が一二塁間を破る起死回生の同点打を放った。

 しかし、吉田正の同点打で歓喜に湧く中、三塁への進塁を欲張った一塁走者・紅林が二・三塁間に挟まれタッチアウト。得点圏にいたはずの走者が憤死する痛恨の走塁ミスも出てしまい、一気にサヨナラ勝ちとはならなかった。

 それでも延長11回、相手の3番手・モイネロに対して1番・福田が中安打で出塁し、2番・西野真弘が犠打で送る9回同様の流れでチャンスメークすると、9回に走塁ミスを犯していた3番・紅林が初球を左前に弾き返し、二走・福田が決勝のホームイン。3−2でサヨナラ勝ちを収めた。

 決勝打を放った紅林は「めっちゃ嬉しいです。(福田)周平さんと西野さんがいい流れを作ってくれたので、僕もいい流れに乗せてもらって打てたんだと思います」と、チャンスメーカーとして機能した1・2番に感謝。自ら9回の攻撃で憤死した場面にも言及し、「走塁ミスをしてしまったので、なんとか取り返そうと思っていた。打てて良かったです」と安堵の表情で振り返った。

 試合後、ベンチへ戻る際には中嶋聡監督から愛のキックを受けていたが、「これからまた怒られると思います」と苦笑いを浮かべていた。

 中嶋監督は「どこまで打たんのかなと思いましたけど、最後打ちましたね。良かったです。(9回代打の)野口がしっかり出てくれて大きかった。(西野がバントを)きっちり決めてくれて、後ろのバッターがしっかり打ってくれるというのは理想的」と最後に機能した打線を評価。この勝利が今後のチームに与える影響は大きいだろう。


取材・文=どら増田

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  • 今シーズンのスタートを象徴する試合。お互いエースで落として前途多難。
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