追い込まれた矢野阪神 「打つしかない」解説陣は大山・佐藤輝の奮起に期待

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2022年10月14日 06:52  ベースボールキング

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阪神・大山悠輔 (C) Kyodo News
◆ 安打数では2戦続けてヤクルトを上回るも…

 セ・リーグ3位からの下剋上を目指す阪神だったが、ファイナルステージは王者・ヤクルトの前に2連敗。

 これでアドバンテージを含めた対戦成績は0勝3敗となり、崖っぷちに追い詰められた。




 この日は降りしきる雨と強い風の中ではじまった中、相手先発サイスニードの立ち上がりを攻めて近本光司が適時打。幸先よく1点を先制する。

 投げては先発の藤浪晋太郎が初回から雨天中断も挟む難しいコンディションの中で2イニングを無失点と奮闘。しかし、3回に二死一塁から村上宗隆に外のボール気味の球をレフトスタンドまで叩き込まれ、一発で逆転を許してしまった。

 4回からは西純矢にスイッチするも、2人目の長岡秀樹に手痛い一発を浴びると、5回にはホセ・オスナに2戦連発となる2ランを被弾。一発攻勢に苦しめられ、1−5と点差を広げられた。

 食らいつきたい打線は7回にジェフリー・マルテの犠飛で1点を返し、9回は守護神スコット・マクガフを攻め、四球と二塁打で無死二・三塁のチャンス。大量点の期待も高まったが、マルテは2打席連続の犠飛。1点は返したものの、アウトカウントが増えてしまう。

 なおも一死二塁というチャンスでベンチはアデルリン・ロドリゲスを代打に送ったが、結果は3球三振。最後は糸原健斗が中飛に倒れ、9回も1点止まり。3−5で敗れた。


 いよいよ追い込まれた阪神だが、第1戦でも9安打を放ち、第2戦も11安打と安打数ではヤクルトに勝っている。あとは塁上の走者をどう還していくのか。13日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣も、中軸の奮起に期待を寄せている。

 阿波野秀幸氏は「第3戦はエースの青柳晃洋が出てきますから。ヤクルトも苦手としている部分があるので、投げる方は青柳に託すと。あとは点を取って勝つしかない」とし、キーマンには「佐藤輝明と大山悠輔」を指名。「このチームで打点を稼ぐのはこの2人ですから」と語り、シーズンで87打点を挙げた大山と84打点の佐藤輝の奮起を促した。

 佐藤は第2戦でベンチスタートとなり、代打からの登場となったが、高木豊氏は「相手は左の高橋奎二になりますが、やっぱり出した方が良いと思います。若いし、こういった戦いを経験させるという意味でも重要」と佐藤のスタメン起用を熱望する。

 チームの打点2トップである大山・佐藤輝に、第2戦で2打点を挙げたマルテ、さらには勝負強い原口などなど。ポイントゲッターをいかにしてラインナップに組み込み、また勝負どころでどのようにカードを切っていくのか。追い込まれた矢野阪神の戦い方から目が離せない。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』
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