そもそも「我慢してATMとして割り切る」がおかしいような……?
相談者さんは、「我慢をして離婚をせず、ATMとして割り切る」という方法が残っていると信じています。しかしママたちからは、「その考えは無理なのでは?」という指摘もありました。
『離婚を求められている側がATMとして割り切るとか意味がわからない』
『そんなに嫌われているのに、ATMもなにも選ぶ権利さえないでしょ。図々しいなぁ』
『相手は離婚したがっているんだよね? ATMでいてくれるかな。相手が離婚したがっている(=ATM役も降りたがっている)なら離婚するしかないかなぁ』
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法律上、夫婦はお互いに助け合い、そして協力して生活することが必要であるとされています。また、子どもが生まれた場合には、両親それぞれが養育に対して責任を負うことにもなっています。「離婚したい」とは言われたものの、相談者さんと旦那さんはまだ夫婦という関係にあります。なので、子育てや夫婦関係において、法律上果たすべき義務や主張できる権利などはあるでしょう。ただ、旦那さんの気持ちが変わってしまった以上、生活の全てを「今まで通り」と安心しないほうがよさそうです。
参考:法務省「婚姻について知ろう」
離婚をするとしたら、請求できるお金はしっかりと
子どもがいると、なにかとお金がかかります。学校行事や子どもの体調不良などで思うように働けないこともあるでしょう。相談者さんは「シングルマザーでやっていける気がしない」と話していましたが、やはりお金の面が一番不安とする部分なのでしょうか。もしそうならば、相談者さんが説得しても旦那さんの離婚したいという意思が固かった場合、お金の交渉だけはしっかりしておいたほうがいいのかもしれません。旦那さんがとにかく離婚をしたいという今なら、こちら側の主張を多少なり受け入れてくれるのでは……? そんな意見も届いています。
『できたら離婚したくないけれど、そう言われちゃったらもうお金次第だな。とりあえず家は貰ってローン払い続けてもらう。あと慰謝料と養育費ちゃんとしてもらったら? うちも子どもが2人いるから、もうそうなると金が全てだわ』
『私、元夫に同じこと言われたよ。で、カバンとスマホをこっそり調べたら、会社の同僚と不倫していた。慰謝料と養育費をしっかりもらって離婚して、今とても心穏やかに暮らしている。なので、まずは不倫していないかどうか調べてみましょう』
『それなら養育費を一括払ってもらうのを条件に離婚するのはどうかな?』旦那さんに疑わしいところがあるのなら、離婚の前に調べておくのもなにかの役に立ちそうだという意見もありました。それでもひとりで子どもを育てていくというのは、なかなか大変なこと。問題はお金だけではありませんよね。しかしひとり親のための支援制度にはさまざまなものがあり、相談できる場所もあります。それにもしも今旦那さんの気持ちを気にしながら生活しているようなら、のびのび暮らしていけるメリットもあるはずですよね。
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参考:子ども家庭庁「ひとり親家庭等関係」
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・善哉あん