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結婚してすぐの頃、義実家を訪れた私が義母に手土産を渡すと「うわ〜……これ、あんまり好きじゃないのよね〜」と嫌そうに言われました。そんな義母をツヨシは優しく諭します。「母さん、そういう言い方は良くないよ。せっかくリエが選んでくれたのに。俺はここのお菓子、好きだよ? 一緒に食べようよ」こんなふうに義母からは会うたび明らかな敵意を向けられたのです。サクラやハルトが産まれると、その影響は子どもたちにまで及びました。
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義母は自分の夫や息子しか信じない人でした。息子の妻である私には敵意を向けるし、孫である子どもたちに対してもあまり愛情を感じたことはありません。やがて私はもちろん、子どもたちも義実家と深いかかわりを持つことなく、季節の挨拶に伺う程度の関係になりました。当たりさわりのない関係、これが一番平和でいいと思っていたのです。義母は足腰が丈夫ではなかったため、ツヨシがなにかと義実家のことを気にかけていました。
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私は義父の遺影を眺めながら、一抹の不安を抱いていました。
足腰の弱い義母が誰かのサポートなしで日常生活を送ることは難しいと思います。ずっと義母を支えてきた義父が亡くなってしまったとなると、今度はツヨシが、もっというとわが家が義母のサポートをしなくてはいけないのでは……? 義母はおそらく当然のように同居を求めてくるでしょう。
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【第2話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子