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前回からの続き。私(リエ)は、夫(ツヨシ)と2人の子ども(サクラとハルト)と暮らしていました。結婚当初から私に敵意を向けてきていた義母は、産まれた子どもたちにも理不尽な厳しさで接します。そんな義実家と私たち家族のことを、ツヨシが必死に繋いでいるように感じていました。そしてサクラが小6、ハルトが小4の頃に義父が亡くなります。日常生活をひとりで送ることが難しい義母のため、はじめはツヨシが通いでサポートをしていました。しかし徐々に疲弊してきたツヨシは、平日は義実家、土日は自宅に戻るという生活をすることになったのです。
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平日に顔を合わせることがない分、ツヨシは休日にめいっぱい家族サービスをしてくれました。中学受験を控えるサクラの息抜きに家族でお出かけをしたり、子どもたちが好きなアニメを一緒に観たり、ご飯を食べたり。しかしツヨシが自宅にいると、義母からしょっちゅう電話がかかってきます。「具合が悪い」「頭が痛い」「転倒してしまったからすぐ来てくれ」……。ツヨシはそのたび急いで義実家へ戻ることになるのです。
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休日も義母につきっきりのツヨシは、子どもたちと約束していた大切な運動会に来られませんでした。「パパ……結局来なかったね」ガッカリしているハルトを私はなだめます。「仕方ないよ。おばあちゃんの具合が良くないんだから……」小学校最後の運動会を見てもらいたくて頑張ってきたサクラは、約束を破られたことにショックを受けて涙目になっていました。そしてこんなことは一度や二度ではなかったのです。
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ツヨシが一生懸命に義母のサポートをしていることは分かっています。けれど家族の時間を大切にするはずだったツヨシは、今やすべて義母の言いなりです。はじめは父親の不在に悲しそうな顔をしていた子どもたちも、何度も約束を破られているうちに期待をしなくなったようです。とはいえツヨシが義母ひとりを残して出てきて、足腰の悪い義母に何かあってもいけないし……。
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【第4話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子