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前回からの続き。私(マキコ)はもうすぐ還暦を迎える主婦です。ここ数年、認知症の症状が進みはじめた同居の義母。性格が変わったようになり、身体の機能も少しずつ落ちてきました。介護する私たち夫婦の疲労は増していきますが、義母は頑なに「施設には入らない!」と言うばかり。どこまで義母の意思を尊重すればいいのか分からなくなって途方に暮れてしまいました。すると職場の同僚たちも同じようなことで悩んだ経験があって……。義母の気持ちはもちろん大切だけれど、そろそろしっかりと決断をしないといけません。
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義父が亡くなってからは母一人、子一人で育ってきたのですから、最後まで面倒を見たいという夫の気持ちは本音でしょう。義母を説得しながらも、夫の脳裏には明るく気立ての良かった義母とのたくさんの大切な思い出がよぎっていたはずです。
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夫は声を絞りだすように義母に語りかけます。「何でもできた母さんが、少しずついろいろなことができなくなる姿を見るのは辛かった。これまで介護をしてきたのは、たくさん助けてもらった恩義を返さないと、という一心だったんだ。でも……」
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夫は辛かったと思います。義母のことは自宅で最後まで見てあげたかったでしょう。しかし現実はなかなか難しく……。いったんは施設への入居を決断したものの、義母から拒否されたことでまた迷ってしまったのだと思います。義母の気持ちと私にかかる負担との間で相当悩んだはずです。ただ最終的には私の身体のことを考えて、義母に頭を下げて説得をしてくれました。
それでも頑なに「イヤだ」と言い続けた義母。しかし「イヤだ」と言いながらも、義母の目からは涙がこぼれていました。口ではそう言いながらも、きっと夫の言葉はしっかりと心に届いていたのでしょう。かつてはあんなに優しく気立てのいい義母だったのですから。義母にたとえ「イヤだ」と言われても、私たちには決断をしなくてはならない時期が来ていました。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子