日本バレーボール協会(JVA)は24日、パリオリンピック(五輪)に出場する男子日本代表の内定メンバー12人を発表した。
イタリアリーグのセリエAで活躍する絶対エース石川祐希主将(28)をはじめ、高橋藍(22)、西田有志(24)らが順当に名を連ねた一方、ミドルブロッカーのラリー・エバデダンやリベロの小川智大が選外となった。アウトサイドヒッター富田将馬は、リザーブメンバー1枠へ回った。
1972年ミュンヘン大会の金以来52年ぶりのメダル獲得を目指す開催国フランス出身のフィリプ・ブラン監督(64)は、メンバーの選考理由について以下のように説明した。
−OH4人の選考理由
「まずは、石川と高橋藍という際立った選手がいる。その選手をどのように補完していくかというのを選ぶ理由にした。甲斐に関しましては、ブロックやサーブで、この短期間のVNLでどれだけ成長できるかを見ると本人にも伝えましたし、他のチームメートとの関係を強化するように積極的にコミュニケーションを取るように指導しました。『勝つためにオリンピックに行く。子供はいらない』と彼に伝え、それに応えてくれたと考えています。4番目のOHに関しては、富田、大塚は長い間決めきれずにいたんですが、最終的にオフェンス面で秀でた大塚を選びました」
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−リザーブメンバーにMBではなくOHの富田を入れた
「(MBの)高橋健太郎には膝のけがを再発させないためにあらゆる努力をしなさいと言ってきました。それに現在のところ高橋健太郎は応えている。さらに、(OHの)甲斐は大学時代にミドルブロッカーも経験していますので、こういった(MBがケガでの離脱する)状況がおきないことを期待しているんですけど、甲斐はそういったことにも対応できる」
−リベロを選んだ基準は
「とても悩ましいところでした。1人しか選べないので。自分も年を取っているので、今回でオリンピックのセレクションをしなければならないというのは5回目。彼ら2人の差はとてもすごい小さいもので、それでも1人を選ばなければならないと。最終的にはやらなきゃいけないことなのでやりましたけれども、やはり感情的にはとても厳しいものがありました。細かいディテールを持って総合的に判断した」
−五輪でのメダルの可能性は
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「今(1次リーグの)グループ1つ目には入れてますけれども、状況によってはブラジルであったり、強豪が多いグループにもなり得るので、同じ質問を6月27日の抽選の後にしていただければと。世界ランキング2位になっている。そういった状況に我々は誇りを持っております。ただ、だからと言ってグループが簡単になるわけではないと考えている。VNLの試合を見ていただいてわかる通り、エジプト以外はとても強いチームです」
−選外の選手にはどのように伝えたのか
「先週、スタッフ全員が集まる中で13人を発表しました。いろいろなやり方があるとは思いますけれども、石川キャプテンに相談したところ、チーム全体の前でアナウンスした方がいいんではないかという助言があったので、そういった手続きを取りました」
−VNLファイナルの目標と五輪に向けて
「ファイナルは世界のトップの8チームが集まるので、良い経験を得られると考えている。五輪に向けての最大の目標は、選手全員が良いフィジカルコンディションで臨めるということが最重要」
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