孫の話をすれば、母も少しはほだされるかと思ったのですが……。
「ほんとお母さんありえなくて……。孫を預かるのに、お金を取るなんてどうかしているでしょ。そんな話聞いたことある?」話しているうちに怒りがわきます。
夫はやや困惑している様子。私のこのやるせない気持ちを理解してくれるわけではなさそうです。
もちろん、親だからお金を浮かせさせてもらおうという気持ちもゼロではありませんが、そんなに批判されるほどの甘えた気持ちだとも思いません。
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夫に話しながら、ますます母への違和感が募ります。夫は真剣に聞いているのかわかりませんが、私は自分の気持ちを吐き出したくて話を続けます。
祖父母が子どもを預かるのが当たり前じゃないのはわかります。でも、ずっとではなく期間も決まっているので、母はもう少し協力的であってもいいはずです。
かつて私が母の愛情をあまり感じずに過ごした分、私の娘にめいっぱい愛情を注いでくれてもいいとさえ思います。それなのに私や孫よりも、自分の生活を優先させようとしている母の様子が許せません。
私には、昔も今も母は自分のやりたいように過ごしているとしか思えないのです。
【第3話】へ続く。
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