UEFAネーションズリーグのリーグDグループ1第1節が5日に行われ、FIFAランキング最下位(210位)のサンマリノ代表がFIFAランキング199位のリヒテンシュタイン代表に歴史的な勝利を飾った。
イタリア半島の中にあるサンマリノ共和国は、全体の面積が61.2平方キロメートルと、世界で5番目に小さい国家として知られる。人口は約3万3000人(2023年7月時点)で、欧州サッカー連盟(UEFA)加盟国の中では最も少ない。
強豪並み居る欧州予選を戦っていることもあり、1990年のEURO92予選で初めて公式戦を戦って以降、EUROとFIFAワールドカップのすべての予選に出場しているが、両予選ではこれまで一度も勝利したことがない。国際Aマッチで勝利したのは2004年4月に行われたリヒテンシュタイン代表戦のみ。初勝利以降も140試合を戦って、相手よりもリードしていたのは、2012年8月マルタ戦の6分間と2024年3月セントクリストファー・ネイビス戦の10分間だけだった。
そんなサンマリノ代表だが、初勝利を飾った相手であるリヒテンシュタイン代表と5日に対戦。0−0で迎えた53分、19歳のFWニッコ・センソリが歴史的な決勝ゴールを決め、1−0と勝利した。サンマリノ代表は実に20年4カ月8日ぶりとなる国際Aマッチでの勝利となった。