記録的な豪雨が襲った石川県能登地方では、生存率が低下する災害発生から72時間を迎えるなか、懸命の捜索活動が続けられています。
輪島市久手川町から中継でお伝えします。こちらでは住宅4棟が流され、中学3年の喜三翼音さんを含む3人といまだ連絡が取れていません。
水かさは減ってきていますが、川は茶色く濁っていて、周辺でも泥が乾いて土ぼこりが舞うようになってきました。
きょうも午前6時ごろから、消防・自衛隊・警察総勢600人以上が捜索にあたっていて、翼音さんの家族や中学校の同級生が見守りました。
翼音さんの祖父 喜三誠志さん
「孫のいない人生は本当に考えられないという気持ち。ただ、どういうことになっていても、とにかく早く見つけてあげたい」
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翼音さんの同級生
「笑顔がすてきで、話していたらとても楽しくなる。1秒でも早く見つかって、声をかけたい」
翼音さんが通う中学校ではきょう、体育祭が行われる予定だったということで、翼音さんは体育祭のあと、クラスでのごはん会に参加すると話していたということです。
石川県ではこれまでに7人が死亡、7人の行方や安否がわかっていません。生存率が著しく低下するとされる災害発生から72時間を迎えるなか、現場では一刻も早い発見が急がれます。
石川県内では、きのう午後3時の時点で、輪島市と珠洲市、能登町のあわせて5060戸で断水が続いています。
住民
「本当にもう心が折れて、みんな…。どうすればいいかわからない状態」
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輪島市の男性は大雨で自宅の床に泥が流れこんだほか、裏山が崩れるなどの被害を受け、復旧作業に追われていました。
元日の地震に続き、2度目の断水に見舞われた被災地。住民たちの復旧作業を拒む大きな問題となっています。