【車いすテニス】小田凱人「花は1回しか咲かないので」ロサンゼルスパラ連覇を見据え常勝誓った

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2024年09月29日 15:28  日刊スポーツ

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優勝トロフィーを手に写真に納まる小田(撮影・勝部晃多)

<テニス:木下グループ・ジャパン・オープン>◇第5日◇29日◇東京・有明テニスの森公園◇車いすテニス男子シングルス



今夏のパリ・パラリンピックで金メダルを獲得した世界ランキング1位の小田凱人(東海理化)が、ジャパン・オープン2連覇を果たした。


決勝で同4位のグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)と対戦。6−3、6−4のストレートで退け、昨年大会に続く2度目の優勝で凱旋(がいせん)大会を飾った。


18歳は優勝後のオンコートインタビューで力強く宣言した。「花は1回しか咲かないので、勝ち続けます」。パラリンピック優勝から、「第1章の締めくくり」と位置付けたジャパン・オープンで連覇を成し遂げた。それでも、歩みを止めるつもりはない。「ここからは今までよりも難しい戦いになる。そこをどうやって自分が楽しみながら歩んでいくのか、常に表舞台で活躍し続けることが大事」と誓った。


この日、自身が出場する昼の部は完売。健常者の準々決勝2試合を前に、コロシアムには多くの観衆がつめかけた。今回で4度目の出場となった小田は「1回目や2回目は、声をかけられたらいいなって感じでやっていた」と懐古。「(今日は)テニスじゃなくて車いすテニスを見に来たという、お客さんがたくさんいたと思う」と取り巻く環境の変化に実感を込め、「新しいことだし、理想的。一番うれしかった」と感慨深げ。「僕が見たかった景色が、まるまる現実になった」と余韻に浸った。


まもなく始まる「第2章」。高校3年生の心境に、大きな変化はないという。目標もいたってシンプルだ。勝ち続ける、そして競技の発展に尽力しつづけるということ。「ロスではまた違った姿で挑みたい」。4年後の28年ロサンゼルス・パラリンピックでの連覇を見据え、勝利を積み重ねていく。【勝部晃多】

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