陸自射撃訓練で難聴に 自衛官が国を提訴 「隊員の検診や配慮を」

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2024年10月04日 18:59  毎日新聞

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毎日新聞

札幌地裁=岸川弘明撮影

 長年の射撃訓練で難聴を発症し、適切な対処を受けられず聴力が悪化したとして、陸上自衛隊北部方面総監部に所属する中村俊太郎さん(50)が、国に約9200万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴した。4日に札幌市内で記者会見した中村さんは、「周囲でも職業性難聴を患う隊員は多い。隊員が年2回の精密な健診を受け、適切な配慮を受けられるようになってほしい」と訴えた。


 提訴は7月25日付。訴状などによると、中村さんは1993年に入隊後、射撃訓練の衝撃音で耳鳴りを覚えはじめ、2021年に後遺障害9級相当と診断され公務災害の認定を受けた。現在は補聴器なしでは生活が難しいというが、陸自は射撃など騒音業務を行う隊員に対し必要な検査を怠り、遮音率の高い耳栓を支給せず、被害防止の教育も不十分だとしている。


 陸上幕僚監部は「係争中の訴訟に関することは答えられない」としている。【後藤佳怜】



このニュースに関するつぶやき

  • うちの父ちゃんも粋がって耳栓無しで射撃してたせいで耳が遠くなったって言ってたな。俺が喋った些細なことを侮辱と聞き違いしてキれたりしてたな。
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