東京オリンピック・パラリンピックをめぐる汚職事件で贈賄の罪に問われている出版大手「KADOKAWA」の前会長の初公判が開かれ、前会長は「私を冤罪で苦しんだ令和の袴田さんにしないでいただきたい」と述べ、無罪を主張しました。
出版大手「KADOKAWA」の前会長・角川歴彦被告(81)はオリンピックのスポンサーに選定してもらいたいなどと大会組織委員会元理事の高橋治之被告に依頼し、およそ6900万円の賄賂を渡した罪に問われています。
きょうの初公判で角川被告は「私は無実です」と述べ、無罪を主張しました。また、再審=やり直しの裁判で無罪判決を受けた袴田巖さんを引き合いに出して、「私を冤罪で苦しんだ令和の袴田さんにしないでいただきたい」と訴えました。
検察側は冒頭陳述で、スポンサーに選んでもらう見返りに高橋被告側に賄賂を支払うことを了承したと主張しました。
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