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関西大学は10月7日、2024年の大谷翔平選手(ドジャース)の経済効果を発表した。宮本勝浩・関西大学名誉教授による試算では、2024年の大谷選手の経済効果はワールドシリーズに出場すると仮定すると約1168億1181万円という金額になった。エンゼルスに在籍していた2023年と比較すると、約2.3倍の経済効果を生み出すこととなる。
2024年にここまでの経済効果を生み出した理由としては、ドジャースがMLBで人気球団であり、大谷選手の活躍によりシーズン優勝、プレーオフへの出場を決めたことがまず挙げられる。
他に、50-50(50本塁打&50盗塁)を超える54-59という球史に残る活躍をしたこと、ドジャース経営陣が運営に長けており、スポンサー契約や広告料などにおいてエンゼルスと比較して、巧みな価格交渉に成功していることが理由と宮本氏は分析している。
大谷選手がコマーシャルに出演している企業数も非常に多い。大谷選手が出演している企業ということで、ネームバリューは上昇し、信用度の高まりにつながっている。これにより消費者は、その企業の品物やサービスを購入するという「社会現象」が起こっている。
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例えば、大谷選手が出演している化粧品会社では、男性化粧品ではなく女性用商品が大幅に売り上げを伸ばしている。また、これまで野球に関心のなかった中高年の女性が大谷選手の活躍をテレビで見て、孫の誕生日に大谷選手のレプリカユニフォームなどのグッズをプレゼントしている。このような現象は、他のアスリートではこれまでになかったことだという。
宮本氏は「大谷選手が社会現象として経済効果を拡大している」と結論付けている。
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