タイガーの真空断熱ボトル、5割弱が名前を「盛ってる」と思っていたが… その性能が化け物すぎると判明

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2024年10月18日 11:30  Sirabee

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Sirabee

(©ニュースサイトしらべぇ)

比喩表現は、物事の本質を分かりやすく伝える技法。詩的に感じられる表現も多く、効果的に使用すれば、日本語の美しさがいっそう際立つ。

ところで読者諸君は、「比喩表現」と受け取っていた事象が「紛れもない事実」だと知り、驚いた経験はないだろうか。今回は、タイガー魔法瓶が世界に誇る「真空断熱ボトル」のとんでもない正体について紹介したい。

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■真空断熱ボトル、本当に「真空状態」なの?

「真空」と聞くと、真っ先に宇宙を連想する人が多いだろう。

今回は全国の10〜60代の男女718名を対象としたアンケート調査にて、「真空断熱ボトル」の内部で「本当に真空状態ができていると思う」かを、尋ねてみることに。

その結果、全体の53.6%が「思う」と回答。つまり、4割弱は「(真空状態が)できていると思わない」と感じていることが明らかになったのだ。

確かに、宇宙の広大さを思い浮かべた後で、真空断熱ボトルの携帯に便利なサイズを見ると、「この中に宇宙が…?」と、思わず戸惑ってしまう。

そこで続いては、「真空断熱」製品を多数取り扱うタイガー魔法瓶に、詳しい話を聞いてみることに。その結果、同社の真空断熱ボトルの秘められた「驚きのポテンシャル」が明らかになったのだ…。

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■「真空断熱」って何だ?

そもそも「真空断熱」の4文字は、どのような機能を指すのだろうか。

まず、タイガー魔法瓶の担当者は「熱の移動には『熱伝導(物質を伝わって熱が移動)』『対流(対流現象によって熱が移動)』『輻射熱(電磁波によって熱が移動)』の3種類がございます」と、前置き。

続けて「真空断熱ボトルでは、内筒と外筒の間を真空にすることで、熱を伝える空気の分子をほとんど0にし、熱の移動を防ぎます。また、真空を通しても熱エネルギーが伝わる輻射(放射)に関しては、真空層に銀メッキや金属箔を挟み込むことで、熱放射を反射させて熱を内部に保つようにしています」と、その機能・仕組みについて説明してくれた。

約500℃、10⁻⁴Pa(パスカル:圧力)の高真空炉内(連続真空装置)に多数の魔法瓶を入れ、真空排気を行いながら、ろう材を溶かして排気口を完全密封。そして「真空ろう付け方式」により、宇宙空間との境目にあたる地上高度約90〜250km相当の『高真空(10⁻³Pa)』を実現している。

つまり、同製品の内部では実際に「宇宙に近い真空度」が生まれているのだ。そして、そんなタイガー魔法瓶の真空断熱技術が、宇宙でも大活躍しているのをご存知だろうか…?

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■スケールがあまりに大きすぎる…

2018年11月11日、国際宇宙ステーション(ISS)から、物資を運ぶ⼩型回収カプセルが地球に帰還。この、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した⼩型回収カプセル内の「真空二重断熱容器」の開発を担当したのが、何を隠そう、我らがタイガー魔法瓶なのだ。

その詳細について、タイガー魔法瓶の担当者は「貴重な宇宙実験サンプルを保冷状態で格納し、落下時の激突に耐え、地球へ無事届けるというミッションに挑戦しました」「ISSで保冷剤と共に格納された試料は、5日と15時間に渡って4℃を保ちました」と説明する。

つまり本ミッションには、高い真空断熱技術に加え、強い衝撃への「耐久性」、長期間に渡る保冷の「持続力」が求められるため、それだけで難度の高さが窺えるというもの。

しかしタイガー魔法瓶は、この高難度ミッションを見事にクリア。

さらに2021年には、小型回収カプセル開発のノウハウを基に、次の挑戦として同社が開発に携わった「真空⼆重構造断熱・保温輸送容器」(NPS-A100)にJAXAのサンプルを格納し、ISSと地上の間でサンプルの温度維持輸送を成功させた。

こちらは、さらに厳しく設定された保冷性能をクリアしながら、複数回数の使用に耐え、よりコンパクトな設計(外径約130 mm、重量約2.9kg)にしたというから驚きである。

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■じつは「真空=空気がない」ではなく…

ところで、真空を「空気がない状態」と捉えている人は少なくないのでは。今回のアンケートで「真空断熱ボトルの内部で、真空状態ができていると思わない」と回答した人物が半数近く存在したのは、こちらの誤解も要因であると思われる。

恥ずかしながら、記者自身も勘違いしていたのだが…じつは、日本工業規格(JIS)では、真空を「空気がない状態」ではなく、「通常の大気圧より低い圧力の気体で満たされた空間内の状態」と定義しているのだ。

今回の調査アンケートの結果を受け、タイガー魔法瓶の担当者は「あの小さな水筒の中に『宇宙に近い真空がある』と聞くと、意外に思われる方も多いかもしれません」とコメント。

続けて「『魔法瓶』と呼ばれるように、真空断熱技術は正に魔法のようなものだと思います。電気やガスを使用せずに保温・保冷ができる魔法瓶はエコで環境にやさしく、皆様の暮らしを快適にできるものだと考えております。水筒にはたくさんの種類のものが多く販売されていますが、ぜひ真空断熱のものをお選びいただれば幸いです」と、創業当初からブレず、力強い進歩を続ける同社の「魔法」について語ってくれた。

日本が誇るタイガー魔法瓶の「魔法」がかかった製品は世界中…いや、宇宙をも魅了し続けている。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee編集部・秋山 はじめ 取材協力/タイガー魔法瓶)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年9月3日〜2024年9月9日 対象:全国10代〜60代男女718名 (有効回答数)

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