限定公開( 3 )
米バスケットボールNBAグリズリーズのキャンプに参加した河村勇輝(23)が同クラブとツーウェー契約を交わした。19日(日本時間20日)、クラブが発表した。契約の詳細は非公開。
これによってNBAと下部組織のGリーグのチームとを一定期間行き来できるようになり、今季のNBAデビューへ向けて大きく前進。これまでは最低年俸、無保証のエクジビット10契約だった。
今夏のパリ五輪日本代表の河村は、オープン戦全5試合に出場し、1試合平均約15分のプレーで3・4得点、4・2アシストだった。オープン戦最後の試合だった18日のヒート戦は無得点に終わったが、14日のペイサーズ戦では10得点、7アシストを挙げるなどアピールを続けてきた。
グリズリーズは今季、エース司令塔のモラントがけがから復帰。そのほかガードのポジションには得点力の高いベインや、経験豊富な30歳のスマート、15日にツーウェー契約から本契約へと昇格したピッペンらがいる。
NBAデビューを迎えた場合、日本人としては田臥勇太、渡辺雄太、八村塁に続く4人目。ガードの選手としては田臥以来となる。田臥は04年9月、シーズン前にサンズと契約。渡辺は18年にグリズリーズとツーウェー契約を結んでNBAデビューを果たした。八村は19年にドラフト指名を受け、ウィザーズで1年目からレギュラーとして活躍した。
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◆ツーウェー契約 下部Gリーグのチームに所属しながら、NBAで一定数プレー可能な契約。対象はNBA在籍4年未満の選手に限られ、1チーム最大3人まで。渡辺雄太は18年にグリズリーズとこの契約を結び、開幕5戦目の同年10月27日に公式戦初出場。日本人2人目のNBAプレーヤーとなった。渡辺は20年にはラプターズとエキシビット10契約を交わしたのち、ツーウェイ契約を結び直し、さらにシーズン中の21年4月には本契約を勝ち取った。
◆河村勇輝(かわむら・ゆうき)2001年(平13)5月2日、山口県生まれ。福岡第一高時代にウインターカップ2連覇。20年1月に特別指定選手としてB1三遠に加わり、当時のB1最年少得点記録などを更新。東海大在学中からB1横浜BCでプレー。同大中退後、22−23年はレギュラーシーズンMVP、新人賞に輝いた。NBA入りを目指して24−25年シーズン前に渡米。24年パリ五輪日本代表。尊敬する人物は元大リーガーのイチロー。身長173センチ。
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