【NBA】身長173cm河村勇輝がNBAデビューへ前進、公式戦最大50試合に出場登録可能

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2024年10月20日 18:57  日刊スポーツ

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河村勇輝(2024年撮影)

米バスケットボールNBAのグリズリーズは19日(日本時間20日)、開幕前キャンプに参加していたガードの河村勇輝(23)とツーウェー契約を結んだと発表した。


下部Gリーグのチームに所属しながらNBAの試合に一定数出られる契約で、Bリーグ出身の日本選手で初となるNBAデビューが可能となった。グリズリーズは23日(同24日)のジャズ戦で開幕を迎える。NBAデビューを果たせば田臥勇太、渡辺雄太、八村塁に続き4人目。身長173センチは現役NBA選手で最小サイズになる。


   ◇   ◇   ◇


夢だったNBAの舞台に、河村が大きく近づいた。最低年俸で無保証のエグジビット10契約から、ツーウエー契約へ「昇格」。NBAグリズリーズ傘下ハッスルで経験を積みつつ、レギュラーシーズン中のNBA公式戦に最大50試合の出場登録が可能となった。


オープン戦では全5試合に出場し、1試合平均約15分のプレーで3・4得点、4・2アシスト。司令塔役として英語で指示を送り、ノールックパスを次々と通した。米メディアによれば、身長173センチは現役NBA選手で最小サイズ。自身より20センチも30センチも大きな相手と対峙(たいじ)し、道を切り開いた。小柄でもスピードを武器に奮闘する姿は、現地ファンのハートもつかんだ。


エグジビット10契約合意後、7月に国内で開かれた会見では、「この挑戦は簡単ではないとわかっている」と自ら口にしていた。ツーウエー契約の枠は1チーム最大3人。この枠がすべて埋まっていたこともあり、今季の河村はGリーグのみでプレーするシーズンになると見る向きは多かった。しかし今月15日に枠が1つ空くと、千載一遇の好機を逃さなかった。


NBAでプレーした日本選手は過去3人。04年にサンズで田臥勇太(現宇都宮)、18年にグリズリーズで渡辺雄太(現千葉J)、19年にウィザーズで八村塁(現レイカーズ)がデビューを果たした。これらの選手はいずれも米国の大学で研さんを積んだ時期を持つ。日本の高校から日本の大学に進み、Bリーグを経てNBAのコートに立つとなれば河村が初めて。純日本育ちの小柄な選手が、海の向こうで大きな夢をつかもうとしている。【奥岡幹浩】


◆河村勇輝(かわむら・ゆうき)2001年(平13)5月2日、山口県生まれ。福岡第一高時代にウインターカップ2連覇。同校在学中の20年1月に特別指定選手としてB1三遠に加わり、当時のB1最年少得点記録などを更新。東海大中退後、特別指定選手としてプレーしていたB1横浜BCとプロ契約した。22−23年にはレギュラーシーズンMVPと新人賞をダブル受賞。NBA入りを目指して24−25年シーズン前に渡米した。24年パリ五輪日本代表。尊敬する人物は元大リーガーのイチロー。身長173センチ、72キロ。


◆ツーウエー契約 NBA下部Gリーグのチームに所属しながら、NBAのレギュラーシーズンに最大50試合の出場登録が可能になる制度。若手育成を目的に、17−18年シーズンから導入された。当初は各チーム上限2人だったが、現在は3人に拡大。4年以上のNBA経験がある選手は対象外。渡辺雄太は18年にグリズリーズとこの契約を結び、開幕5戦目の同年10月27日にNBAデビュー。同選手は20年には、ラプターズとのエキシビット10契約を経てツーウエー契約を結び直し、シーズン中の21年4月に本契約を勝ち取った。

このニュースに関するつぶやき

  • これはガチですごい、プレシーズンで実力を見せられたのと予想以上にファンの声援が多かったからなのかな、今年のNBAも日本人選手に楽しませて貰えそうです^ ^
    • イイネ!13
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