幼稚園の入園式で、まさか記念写真を撮れないとは……。式の最中はシズカをなんとか座らせることができましたが、足をブラブラさせながらずっとまわりをキョロキョロと見まわしていました。お父さんとお母さんの間で、静かに座っている同い年の子たちを見ると、シズカのことが恥ずかしくさえ感じられました。
入園して2か月後の保育参観。夫は仕事で行けなかったので、私がひとりで保育参観に行ってきたのです。
シズカの隣には、補助の先生がついていました。動こうとしたり、おしゃべりがはじまろうとすると、そっと今やるべきことへ誘導してくれました。
もちろん、ほかの子のサポートもしていましたが、すぐにシズカのところへ戻れる距離感でサポートしていました。それだけシズカは目の離せない子なのでしょう。
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「やっぱり、シズカは発達に問題があるのかもしれない。そうじゃなかったら、私が育て方を何か間違えているのかもしれない」
私は夫に相談しました。「先生から何も言われてないなら、そこまで心配しなくてもいいんじゃないかな?」
夫はこう言いますが……不安に駆られた私は、担任の先生に相談することにしたのです。
小さい頃は走り出して困った状況になれば、抱っこ紐を使って抱っこしたり、ベビーカーに乗せたりしてなんとか走り出してしまうことを阻止できていました。
体が大きくなり力も強くなった今は、私だけでは手に負えないことが増えてきました。
先生も年齢相応だとおっしゃってくれましたが、保育参観でずっと補助の先生が隣についていた姿が忘れられません。
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【後編】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・今淵凛 作画・ゆずぽん 編集・石井弥沙