カンボジア拠点の特殊詐欺 29道府県で被害総額10億円

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2024年11月05日 11:05  毎日新聞

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毎日新聞

パトカーの赤色灯=曽根田和久撮影

 カンボジアの首都プノンペンを拠点にした日本人グループの特殊詐欺事件で、日本国内の被害は110件、総額10億円に上ることが捜査関係者への取材で判明した。被害者はいずれも高齢女性で、居住地は福岡や兵庫、北海道など29道府県に及ぶという。


 埼玉県警は5日、一連の事件に関与した20〜40代の男性29人を詐欺と詐欺未遂容疑で追送検した。いずれも詐欺の電話をかける「かけ子」とみられている。


 捜査関係者によると、追送検容疑は2023年3〜9月、介護施設の担当者を名乗り、和歌山市の女性(83)ら96人にカンボジアから電話。「(あなたは)介護施設に優先的に入居する権利を他人に譲渡した」「名義貸しは犯罪」などとうそを伝え、現金計7億6310万円と電子マネー820万円相当をだまし取ったなどとしている。


 このグループを巡っては、日本側からの情報提供でカンボジアの現地当局が23年9月、拠点のアパートを摘発。25人を拘束したほか、100台超の携帯電話や電話をかける際に使ったとみられるメモ、高齢者の個人情報が記載された名簿などを押収した。


 県警は25人を日本に移送して詐欺容疑などで逮捕し、今年1〜4月には、すでに帰国していた4人も逮捕。被害の裏付け捜査を続けていた。【安達恒太郎】



このニュースに関するつぶやき

  • もう特殊詐欺が始まって20年経ってる。携帯電話会社やアプリ製作の会社やその他の企業の協力が有ればもっと早く犯人を特定して捕まえられてると思う。法律が邪魔なら改正すれば良い。
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