2017年に発覚した東京・品川区の旅館跡地の売却をめぐる詐欺事件に絡み、大手住宅メーカーの「積水ハウス」が「地面師」グループに賠償を求めた裁判で、東京地裁は10億円の支払いを命じました。
積水ハウスは2017年、偽造パスポートで東京・品川区の旅館跡地の所有者を装った「地面師」グループと土地の売買契約を結び、およそ55億円をだまし取られたとして、「地面師」グループを相手取り、損害の一部として10億円の賠償を求める訴えを起こしています。
きょう(27日)の判決で東京地裁は、被告となった「地面師グループ」が「不動産の真の所有者である人に成り済まし、金銭を詐取すると認識しながら不動産の売買成立に向けて関与した」として、10億円の賠償を命じる判決を言い渡しました。