前回からの続き。俺(ケイゴ)は妻のユリと、息子のリクとの3人暮らし。実家は自宅から車で1時間弱のところにある。両親にとってリクは初孫ということもあって、とても可愛がってくれている。母は昔から明るくて、俺の友人や彼女ともすぐに仲良くなってしまう人だ。当然ユリともすぐに打ち解けた。そんな母は今でも元カノのミサと交流しているようだ。俺にはもう関係ないことだと放置していたけど、ユリはそれを許してはくれなかった。
ユリと結婚をしてリクが生まれても、ミサと連絡を取り合うことはなかった。ただミサは相変わらず母と交流があったので、母経由でその様子を聞くことはあった。だから、ミサがリクにプレゼントをくれたときも、
「ミサらしいな……」
そう思ったんだ。ミサは昔から、お世話になった人や友人などにプレゼントを送ることがよくあったからだ。
ミサは母の友人として、リクにプレゼントをくれているんだ。
俺の元カノとしてじゃない。それなのに、ユリはリクを泣かせてまで、頑なにプレゼントを受け取ることを拒否するのだった。
|
|
母の言い分も同じだ。ミサは「俺の元恋人」としてリクのことを気にかけているのではなくて、「母の友人」としてプレゼントをくれているだけなんだから。
なのに、ユリは……。
「それ、本気で言ってる?」
と軽蔑のまなざし。
そもそも、母の交友関係にまで、ユリが口を出すのもおかしな話だろ?
昔、俺はミサと付き合っていた。
|
|
確かに最初の時点でハッキリ言っておかなかったのは悪かったのかもしれない。
でもミサは「俺の元カノ」としてじゃなく「母さんの友人」としてプレゼントしてくれたにすぎない。
だからミサの気持ちを断るのも違うんじゃないかなって思ったんだ。
何度も言うが、俺は決してミサと連絡を取ってはないし、何の感情も持っていない。
|
|
【第4話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙