会社の同僚を自殺に見せかけて線路に立ち入らせ電車に衝突させて殺害したとして、社長ら4人が逮捕された事件。この事件では、高野さんが自ら踏切に立ち入るような映像が残っていますが、警視庁は「殺人容疑」での逮捕に踏み切りました。その経緯について、警視庁記者クラブから中継です。
警視庁は1年以上かけて水面下で捜査を進めてきました。立件にここまで時間がかかったのは、自ら線路に立ち入った高野さんに対して、容疑者らが直接的な殺人の実行行為をしていないなかで、「殺意があった」ということを認定する難しさで、まさに「前例のない捜査」だったと言えます。
そこで警視庁は、容疑者4人の過去の行動に焦点をあてました。
容疑者の1人が提出したスマートフォンには、高野さんの火傷の画像や、容疑者たちが高野さんにプロレス技をかける動画などが保存されていて、それが「高野さんを心理的な支配下において、線路に立ち入らざるを得ない状況にまで追い込んだ」ということを裏づける材料になったということです。
こうした事件で「自殺教唆」ではなく、「殺人」を適用するというのは極めて異例のことです。
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容疑者らが取り調べで何を話すのか。そして、殺人罪で起訴できるのか。今後の捜査が注目されます。