靖国神社の石柱にスプレーで「トイレ」と落書きされた事件。東京地裁は、中国籍の男に懲役8か月の実刑判決を言い渡しました。
中国籍の姜卓君被告(29)。今年5月、仲間2人と共謀し、靖国神社の石柱に赤いスプレーで「トイレ」と落書きをしたなどとして、器物損壊などの罪に問われています。
姜被告は起訴内容を認めたうえで、動機については福島第一原発事故の処理水の海洋放出への抗議だと主張。「海を守りたいと思った」と述べています。
姜被告はスプレーの購入役で、ほかに実行役と動画撮影役の男2人が指名手配されています。
実行役の男は。
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実行役として指名手配 董光明容疑者
「出頭しないし、後悔もない。怖くもない。日本の警察は幼稚園児のようだ。逮捕状出してもいいさ。何の意味もない」
董光明容疑者は今年7月、JNNの取材にこう話していましたが、その後、中国国内の恐喝事件で公安当局によって拘束されたということです。
検察側(初公判)
「姜被告は実行役の男の配信に注目し、憧れを持っていた」
これまでの裁判で検察側は姜被告の動機について、「共犯者のSNSの動画投稿を復活させるためだった」と指摘。懲役1年を求刑していました。
きょうの判決で東京地裁は。
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裁判官
「落書きに使ったスプレーの購入や現場を下見するなどして、必要不可欠な役割を積極的に果たした」
としたうえで、「自らの主張のために違法な行為に及ぶことは決して許されるものではない」として、姜被告に懲役8か月の実刑判決を言い渡しました。