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<全国高校ラグビー大会:桐蔭学園40−17東海大大阪仰星>◇決勝◇7日◇大阪・花園ラグビー場
桐蔭学園の藤原秀之監督(56)が、令和の常勝軍団をつくり上げた。
監督として19度の花園出場で、10度の決勝進出。花園5度Vは全体7番目で、関東では目黒学院、国学院久我山に並ぶ最多となった。初めて決勝で大阪勢を破っての戴冠に指揮官は「時間はかかったけど、ようやくできました」とほおをゆるめた。
今季のチームは、関東新人大会で国学院栃木に敗れ、春の選抜大会とサニックスワールドユースでは大阪桐蔭にも屈した。それでも柔軟なチームづくりで、全国の頂点に導いた。
昨季はパワフルに突進する強みを持つ選手が多かったが、今季は小柄な選手が多かった。その強みを生かす戦いを強調。「去年と同じことはできなかった。かなり球離れを良くした」。スピーディーな展開で、相手の隙を突くラグビーを完成させた。
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選手主導のミーティングでも、出てくる意見を尊重。「大体のことは決まっているが、それも変えていい」と伝え、提案があれば積極的に取り入れ、選手とともにチームを引き上げてきた。
学校の同僚からは「(準決勝の)5日や(決勝の)7日に行きます」と優勝争いを前提として声をかけられるようになった。「12月30日だって結構大変な試合なんだよ」と苦笑いもするが「そういう期待はありがたい」と変化を歓迎するようになった。直近6大会で4度制する強さに「すごいことやってるなと思いますよ」。高校ラグビー界での桐蔭学園の存在感は、しばらく変わりそうにない。【永田淳】
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