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<男子テニス:全豪オープン>◇1回戦◇12日◇メルボルン
元世界ランキング4位で現在74位の錦織圭(35=ユニクロ)が4年ぶりに出場し、大逆転勝ちを収めた。19年以来6年ぶりの白星を0−2からのフルセットで。予選から勝ち上がってきた同106位のチアゴ・モンテイロ(ブラジル)に4−6、6−7と2セットを先取されたが、そこから7−5、6−2、6−3で劇的にひっくり返した。
「オールモスト・ギブ・アップ(ほぼ諦めかけた)」
その後も「覚悟した」と2度も吐露したほど、敗色特濃の展開だったが「もうろうとしていましたし、ファイナル(セット)に入って落ち始めて、ちょっとエネルギーも入らなかったけど、声援が力になりました」と盛り返す。19年のウィンブルドン選手権1回戦でストレート勝ちしていた相手に、この日は2セットダウンから第3セットも2度のマッチポイント献上と苦しめられたが、しのいだ後は、予選も含めて今週4試合目と失速した相手を振り切った。
「あんまり実感はないですね。半分以上は彼の方が良くて、かなり合っていない感じもあり、覚悟してたので。最後の最後まで、もつれつつ、なゲームだったので、まだあんまり実感ないですけど。相手が良かった。自分がめちゃくちゃ悪いわけではなかったけど、覚悟はしましたね。相手が良かった。ちょっと諦めてるところもあったので、キープできたことは大きかったですね」
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過去8戦して1度しか負けていないコートで、大きな復活1勝。全豪での5セット目も、元世界王者フェデラーに敗れただけという、無類の強さを誇る展開で、健在を見せつけた。
グランドスラム(4大大会)で0−2からフルセットの逆転勝ちを収めるのもキャリア5度目。フルセット勝利も、この全豪だけで8度目と勝負強さは健在だった。
錦織は22年1月、この全豪オープン直前に股関節を手術。1年以上、実戦から離れた。23年6月に復帰も、直後に今度は左膝を痛めた。24年3月のマイアミ・オープンでツアー復帰。ウィンブルドン選手権に3年ぶりの出場を果たすと、同11月のHPPオープン(ヘルシンキ)では、約1年5カ月ぶりに下部ツアー大会優勝を遂げた。
今季初戦となった香港オープンでは、元世界トップ10の選手を次々撃破し、準優勝していた。勢いをもって4年ぶり11度目の全豪へ。過去4度、ベスト8入りしている大会で初戦から持ち味を発揮した。
2回戦は第12シードのポール(米国)とオコネル(オーストラリア)の勝者と対戦する。
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