プレミアリーグ第21節が16日に行われ、ブライトンは敵地でイプスウィッチと対戦した。
前節終了時点で6勝10分4敗の成績を残し、勝ち点「28」で11位につけるブライトン。現在プレミアリーグでは4試合連続ドロー、8戦未勝利と白星から遠ざかっており、上位浮上に向けて一刻も早く“きっかけ”を掴みたい。直近の公式戦にあたる11日のFAカップ3回戦・ノリッジ戦は4−0と大勝を飾っており、この勢いをリーグ戦にも持ち込めるか。
そんなブライトンが今節敵地で対戦するのは、ここまで3勝7分10敗の成績で勝ち点「16」を獲得し、17位につけるイプスウィッチだ。23年ぶりにプレミアリーグの舞台に戻ってきた今季は、開幕から10試合未勝利が続くなど苦しい戦いを強いられているが、現在は2試合連続で勝ち点を積み上げており、12日開催のFAカップ3回戦でも3部のブリストル・ローヴァーズを3−0で破った。降格圏の18位ウルヴァーハンプトンとは勝ち点で並んでいるが、ホームでプレミアリーグ今季2度目の白星を掴み、上昇気流に乗っていきたい。
ブライトンに所属する三笘薫は、FAカップのノリッジ戦に続いてスタメン出場。プレミアリーグでは3試合ぶりに先発に名を連ねたゲームは、序盤からブライトンがボールを握る。13分には三笘、22分にはジョアン・ペドロがフィニッシュまで持ち込むシーンを作り出すも、どちらも崩し切った上での形ではなく、イプスウィッチを脅かすには至らない。
対するイプスウィッチもホームの大声援を背にして、徐々に攻勢を強めていき、22分にはリアム・デラップのポストプレーから、ネイサン・ブロードヘッドがドリブルでボックス内まで侵入。右足から放たれたシュートは枠を捉えたが、GKバルト・フェルブルッヘンに阻まれる。28分にも自陣での丁寧なビルドアップから、ピッチ中央付近でボールを引き出したブロードヘッドが左へ展開。待っていたデラップが左45度の位置からミドルシュートを狙うも、GKフェルブルッヘンにキャッチされる。
前半はこのままスコアレスで終了。後半に入ると、遂に試合の均衡が破れる。ブライトンは敵陣へ相手を閉じ込めた状況のなか、最終ラインでボールを繋ぐと、右サイドで顔を上げたジョエル・フェルトマンが背後のスペースめがけてスルーパスを送る。足を伸ばしたジェイコブ・グリーブスを超えて、このボールが背後へ流れると、内側深い位置へ入ったヤシン・アヤリはマイナスへ折り返し。フリーで待っていたマット・オライリーが相手を引き付けて横へ流すと、最後に仕上げたのは三笘。右足で丁寧にシュートを沈め、ブライトンが先手を取った。
なお、三笘個人としては昨年11月29日に行われたサウサンプトン戦以来、8試合ぶりのゴールとなり、今季4点目を記録。これでプレミアリーグ通算14点目を挙げたこととなり、かつてレスターで活躍した岡崎慎司氏が持っていた日本人プレミアリーグ最多ゴール記録に並んだ。
このゴールで勢いに乗ったブライトンは、65分にヤンクバ・ミンテがボックス内で左足を振り抜くも、相手のブロックに阻まれる。67分にはボックス内で浮き球のボールを収めたJ・ペドロが、反転から左足でボレーシュートを放ったが、GKクリスティアン・ウォルトンに弾き出される。
このままブライトンが1点をリードして終盤に突入。80分にはルーズボールの競り合いの際、ペルビス・エストゥピニャンが後ろから倒され、敵陣左サイドでフリーキックを獲得。キッカーを務めたアヤリが低い弾道のボールを送ると、ニアサイドでダニー・ウェルベックがコースを変え、最後はジョルジニオ・リュテールが反転からニアサイドを撃ち抜く技ありゴール。ブライトンが待望の追加点を奪い、勝利を手繰り寄せた。
試合はこのままタイムアップ。この結果、ブライトンはプレミアリーグでは昨年11月23日に行われた第12節ボーンマス戦以来、9試合ぶりの白星を飾り、FAカップも含めた公式戦では連勝を飾った。三笘はフル出場を果たしている。一方で、イプスウィッチは公式戦4試合ぶりの黒星となった。
次節は19日に行われ、ブライトンは敵地でマンチェスター・ユナイテッドと、イプスウィッチはホームでマンチェスター・シティと、それぞれ対戦する。
【スコア】
イプスウィッチ 0−2 ブライトン
【得点者】
0−1 59分 三笘薫(ブライトン)
0−2 81分 ジョルジニオ・リュテール(ブライトン)
【ゴール動画】先発起用に応えた三笘が先制弾
#三笘薫
2025年初ゴール💫💫
これでプレミア通算14ゴールとなり
日本人記録である #岡崎慎司 に並ぶ😎😎
🏆プレミアリーグ 第21節#イプスウィッチ v #ブライトン
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