森井翔太郎、スイングスピードは大谷翔平並み 異例の挑戦も「マイナーから這い上がるのがわくわくする」

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2025年01月17日 17:05  TBS NEWS DIG

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アスレチックスは15日(日本時間16日)、桐朋高(東京)の森井翔太郎内野手兼投手(18)とマイナー契約を結んだと発表した。総額176万500ドル(約2億7300万円)という日本のドラフト1位を超える契約金と、全国的には無名な高校から、異例となるメジャーリーグへの挑戦となったことが注目がされている。

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甲子園の予選を控えた昨年5月時点で森井は、1.高校から日本のプロ野球に挑戦、2.アメリカの大学を経てメジャー球団に挑戦、3.高校卒業後すぐにメジャー挑戦、という3つの選択肢に揺れていた。しかし「死ぬ時に自分の人生振り返ってみて、どういう人生が一番幸せだったかって考えたときに、マイナーリーグから這い上がるっていうのが一番ワクワクする」と考え、最終的に“高卒即メジャー球団との契約”を決断した。

母方の祖父はやり投の国体出場選手で、父は名門・関西学院大学のアメフト部出身というアスリート一家に生まれた森井は、友人からの誘いで小学校2年生から野球を始めた。本人は漠然とプロ野球選手を目指していたが、母親いわく「中学の途中までは怪我も多かったし、テキトーに取り組んでいた」。転機となったのはコロナ禍。自宅に居る時間が長くなり、改めて自分の目標を考えた際「本気でプロ野球選手になりたい」と考えるようになり、取り組みが変わった。

そんな息子をサポートすべく、母はヨガのインストラクターの資格を取得。自宅で毎日のように森井にヨガを指導した結果、柔軟性が飛躍的に向上し、怪我をしづらい身体を手に入れた。また、中学3年生からは野球選手という目標に向け、親子でコミュニケーションを取るツールとして交換日記の形で“野球ノート”を続けており、現在は9冊目に突入。そんな母について森井は、「母親のサポートがなかったらここまで来れなかった」と感謝。「親子というよりは、選手とコーチみたいな感覚」と信頼感を口にする。

自分の野球選手としての特徴については「身体能力かなと思っています。走る速さ、ジャンプ力、肩の強さだったりが一番の持ち味」と話す。実際、渡米前に行ったテストでスイングスピードは124キロを記録。これは大谷翔平と並ぶほどの記録で(大谷は昨年の平均が122.8キロ)、データからも身体能力が優れていることが伺える。

「突出した成績を残せる、誰からも愛されるような選手」を目標に掲げる森井。まず第一関門となる“メジャー昇格”について「球団の考えだったりとかも入ってきてちょっと難しい問題になってくるんですけど、自分としては3、4年後にデビューしたい」と語る。アスレチックスは2028年にラスベガスへの本拠地移転を予定。森井が“ラスベガスの顔”を目指して歩み出す。

■森井 翔太郎(もりい・しょうたろう)
2006年12月15日生。183cm、89kg。右投左打。小2で野球を始める。武蔵府中リトル〜練馬北リトルシニア〜桐朋中(軟式)〜桐朋高。好きな食べ物はカレーうどん。ポジションは遊撃手・投手。高校通算45HR。最速153キロ。座右の銘は「継続は力なり」。憧れの選手はデグロム投手(レンジャーズ)、野手だとデラクルーズ内野手(レッズ)。

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