私がウンザリした気持ちで電話に出ると、やはり「いい人いないかしら」という話でした。私はやんわりと断る姿勢を見せましたが、伯母は諦めません。しかも私に対して、ちょいちょい失礼な言動も目立ちます。
「ちなみに結婚相手の条件は?」私はちょっとした興味本位もあって聞いてみました。するとまぁべらべらと理想が高いにもほどがある条件を並べてきました。
……え、ギャグじゃないよね? 正気なんだよね? 私は驚きました。伯母はまだなにやら喋っていますが、私の頭には入ってきません。
でも私が誰か紹介しないと、この電話がずっと続くのかな? そう思うとゾッとしました。
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ちょっとした好奇心から、トモヒト君の結婚相手の条件を聞いてみたのですが……。「それってギャグだよね?」と耳を疑ってしまうような条件がズラリと並び、ゾッとしてしまいました。
「少しでもトモヒト君の結婚に協力できれば」と考えていた私の気持ちは、完全に打ち砕かれました。
とりあえずこのウンザリとした気持ちを自分ひとりで抱えているのは無理です。
夫が帰ってきたら話を聞いてもらおうと思います。
【第3話】へ続く。
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