伊豆大島(東京都大島町)の海岸に人骨を遺棄したなどとして逮捕された柳瀬宗達容疑者(45)は昨年10月ごろ、元交際相手の高瀬静香さん=当時(37)=について、周囲に「もう連絡を取るような関係じゃない」と話していた。
関係者によると、柳瀬容疑者は、同島の畳店の息子として育ち、中学時代は野球部に所属していた。高校卒業後、畳製作に関する資格を取得し、家業を継いだ。
酒を飲むのが好きで、気に入った飲食店には足しげく通った。埼玉県内に暮らす妻子とは別居生活を続けていた。
幼少時代から知っているという男性(65)にとって、柳瀬容疑者は「昔から優しくていい子」だった。接客が好きで、知人の飲食店で人手が足りなくなると、アルバイトで手伝いに行くこともあったという。
畳店の顧客の50代男性は「おおらかで人懐っこい。てきぱきと作業をしていて礼儀正しかった」と語る。
「この話はやめよう」。柳瀬容疑者は昨年10月、元交際相手が行方不明になったことが話題になると、こう遮った。知人男性は「乱暴するタイプではない。優しい男なので、信じられない」とつぶやいた。
柳瀬容疑者の畳店は、逮捕直前の21日まで通常通り営業していた。同容疑者は知り合いに「きょうは畳を30枚運んだ」と話すなど、普段と変わらぬ暮らしぶりだったという。