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<卓球:全日本選手権シングルス>◇26日◇最終日◇東京体育館◇女子決勝
24年パリ五輪(オリンピック)団体銀、シングルス銅メダルの早田ひな(24=日本生命)が、史上6人目の3連覇で4度目の頂点に立った。
前回と同じ決勝カードで張本美和(16=木下グループ)に4−0(11−3、11−6、13−11、11−6)でストレート勝利。最年少優勝を目指した16歳の夢を打ち砕き「しっかりと自分がやってきたこと、あとはできないことをしっかりと諦めて、試合に入ることができた。気持ちの持ちようが良かった」と喜んだ。
日本のエースは強かった。第1ゲーム(G)で11−3と圧倒すると、第2G以降も主導権を握った。準決勝で伊藤美誠(スターツ)に勝利し、勢いづく後輩の強みを消した。
24年夏の五輪では銅メダルを獲得したシングルスの戦いで、左手首から腕にかけてを負傷。団体銀メダルは手負いの状態だった。帰国後は治療や回復を優先し、実戦復帰は11月下旬のWTTファイナル(北九州)。そこから約2カ月で迎えた今大会だった。自ら「未知の世界」と口にした連戦をこなし、この日午前の準決勝でも伸び盛りで世界ランク7位の大藤沙月(ミキハウス)に4−0のストレート勝利。3連覇を目指すモチベーションは「パリ五輪までの自分には戻ることはできなくて、当たり前にできていたことが当たり前にできなくなる。それでも諦めずに頑張れば、違う世界が見えてくるということを伝えられたら」だった。
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パリ五輪を目指し、シングルス代表選考レースを独走した過去2年とは、歩みが異なる3連覇となった。
「シーズン1がパリ五輪までの早田ひなとして、ここからがシーズン2の始まり。ここから上がっていくだけだと思うので、しっかりとケガに向き合いながら、頑張っていきたいです」
頂点は、譲らなかった。【松本航】
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