私はシオンを幼稚園に送ってから実家に向かいました。意外にも、母は特に驚いた様子もなく冷静に話を聞いてくれます。なんと若い頃、父に似たようなセリフを吐かれたそうで……。けれどもちろん、到底許すことはできなかったと言います。
「相手を尊重する気がない、そんな男と家庭を続けていきたい?」あまりにもキッパリと言い放つ母に、私は口ごもってしまいました。そんな簡単に言うなんて……と思いましたが、客観的に見れば離婚を考えるレベルなのかもしれません。
レンヤの言葉に納得がいかず、実家の母に聞いてもらった私。するとあっさり「本当にお金を入れないなら離婚するしかないわね」と言われます。レンヤが投げやりになって思わず放った言葉は、それほどまでに重い意味を持つのだと私は気付かされました。
母の言い方はさっぱりしていたけれど、私やシオンの味方になってくれているのがよくわかりました。過去の父は、母の反撃をうけて猛省したようです。私は母からそのエピソードを詳しく聞かせてもらい、実家をあとにしたのでした。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・はなめがね 編集・井伊テレ子