日本のプロスポーツ界に大きく貢献し、業績を残した選手及び団体に贈られる第54回内閣総理大臣杯日本プロスポーツ賞 授与式典が都内で行われ、パリオリンピック™で日本の陸上女子フィールド競技で初となる金メダルを獲得した女子やり投の北口榛花(26、JAL)が受賞した。
2024年は表彰式ラッシュとなり「世の中にこんなにいろんな賞があるんだ。もうそろそろ大変」と着ていく服装を嘆いていた北口、2025年を迎えても授与式はつづき、今回は髪を短くし、黒のツーピースで登場した。
授与式典では内閣総理大臣の石破茂氏(67)から賞状を受け取るときは緊張した表情だったが、石破総理がトロフィーを軽々持ち上げると、笑顔が見られた。さらに記念撮影時には両サイドの石破総理、日本プロスポーツ協会会長の麻生太郎氏(84)から話しかけられ、笑顔で応えていた。
壇上でのあいさつでは思わず後ろの看板を確認し、「この度は日本プロスポーツ大賞大賞をいただき、大変光栄に思っています」と持ち前の笑顔で挨拶。さらに「今年9月には東京で世界陸上がありますので、日本の陸上スポーツファンの皆さんの前で、また良い投てきをして、金メダルの感動を一緒に分かち合えるように今シーズンも頑張りますので、引き続きよろしくお願いします」と東京2025世界陸上での活躍を誓った。
授与式典後は「あの鐘を鳴らしてるとことカステラ食べてるとこばっかりフューチャーされてしまって私がやり投げ選手だっていうことを皆さん忘れないで欲しいなって」と報道陣の笑いを誘った。
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この日の衣装については「自分では最初に選ばないなっていうものを着ることができて、意外と着てみたらいい感じだなって思うことが、最近は多くて、今日の服も着てみたら意外といいんじゃないかなっていうことになって、選びました」と話した。
殊勲賞には前回、最高新人賞を獲得した車いすテニスの小田凱人(18、東海理化)、ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31、大橋ジム)、バリ五輪柔道男子66キロ級で連覇を果たした阿部一二三(29、パーク24)が選ばれた。
そして、最高新人賞にはパリ五輪体操で団体、個人総合、鉄棒で金メダル、平行棒で銅メダルと4つのメダルを獲得した岡新之助(21、徳洲会体操クラブ)が選出。特別賞にはサッカーのヴィッセル神戸、プロ野球の横浜DeNAベイスターズと共に2024年新語・流行語大賞にもノミネートされた“初老ジャパン”のパリオリンピック総合馬術競技団体が入った。
【日本プロスポーツ大賞受賞者】
■日本プロスポーツ大賞
北口榛花(陸上)
■殊勲賞・NHK賞
小田凱人(車いすテニス)
井上尚弥(ボクシング)
阿部一二三(柔道)
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■特別賞
ヴィッセル神戸(サッカー)
横浜DeNAベイスターズ(プロ野球)
パリオリンピック総合馬術競技団体(馬術)
■最高新人賞
岡慎之助(体操)
■功労者賞
古賀紗理那(バレーボール)
大橋悠依(競泳)
■敢闘賞
角田夏実(柔道)
早田ひな(卓球)
坪井翔(レーシングドライバー)
菅野智之(プロ野球)
上地結衣(車いすテニス)
■新人賞
大の里泰輝(相撲)
竹田麗央(ゴルフ)
藤波朱理(レスリング)
岩佐歩夢(レーシングドライバー)
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■スポーツ功労者賞
勝田照夫(元ラリードライバー)
中山浩一(元力士)
成田省造(元トライアルライダー)
姫路麗(プロボウラー)
増岡浩(元ラリードライバー)
水谷隼(元卓球選手)