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前回からの続き。私(シオリ)は夫と中学1年生の娘・ヒカリと3人暮らしです。ヒカリは私たち夫婦の宝物。目に入れても痛くないほどの存在です。いつまでも「そのまま」でいてほしい。余計なもので「そのまま」のヒカリを汚さないでほしい。いつの時代も外見を着飾る子はそこに価値を置き、それ以外の子をバカにするのです。そんな子にはなってほしくない。ヒカリはそのままで充分可愛いんだから、いつまでも子どものような純粋な心も持っていてほしい。そう育てているだけなのに、ヒカリは姪っ子のサラちゃん(ヒカリにとってはイトコ)に悪影響を受けているようなのです。
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サラちゃんとの映画から帰宅したヒカリは、おかしくなっていたのです。だからサラちゃんと出かけさせるのは嫌だったのです。
昔、私が中学生だった頃、同じクラスにオシャレが大好きなグループがいました。スカートは校則よりもだいぶ短く、白いハイソックスをルーズソックスに変え、ブラウスの第一ボタンをはずして髪の毛も束ねない。同じ制服を着ているのに、まったく別物であるかのような着こなしをしているのです。
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見た目なんて気にしなくても魅力的だし、「そのまま」でいい。変にオシャレを覚えはじめて、勘違いグループに入ってしまっても大変だし、オシャレなんて大人になってからすれば十分なのです。子どもは子どもらしく!
それなのにサラちゃんは、ヒカリにハンドクリームやらブラシやら余計なものを与えたのです。まったく、あの親子に関わるとロクなことがない!
そう思った私は、キョウコさんに電話をかけました。
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苦しそうに訴えるヒカリを見て、私は胸が痛かったです。
きっとサラちゃんが余計なことを言ったに違いありません。
私は自身の経験から、子どもにはオシャレは必要ないと思っているのです。
オシャレなんて覚えてしまったら勘違いをするし、間違った自信を持って人を蔑むような人になってしまいます。
大切なヒカリがそんな風になってしまったらショックでたまりません。
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きっとその魅力に気が付いてくれる友達がこれからたくさんできるはず……。
そう思って見守っているところだったのに、そんな私たちをかき乱すキョウコさん親子が許せませんでした。
【第9話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙
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