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今年の箱根駅伝で2年連続8度目の総合優勝を果たした青山学院大の皆渡星七(みなわたり・せな、3年)さんが21日までに死去した。21歳だった。青山学院大陸上部が公表した。1月20日自身のSNSで昨年11月に「悪性リンパ腫」と診断され、現在も治療を続けていることを明かしていた。
青山学院大陸上部は「大切な仲間の旅立ちに寄せて」と題してコメントを発表した。
「この度、昨年度の箱根駅伝や今年度の全日本大学駅伝のエントリーメンバーとして共に戦ってきた皆渡星七が永眠致しました。彼は私達にとって欠かせない存在であり、その活躍と情熱に心からの感謝と敬意を表します。
突然の別れに、深い悲しみと喪失感を抱いておりますが、彼が残してくれた思い出を胸に、これからも前進してまいります。
最後まで病魔と戦った彼の旅立ちを、温かく見守っていただけますようお願い申し上げます。
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改めて、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
青山学院大学陸上競技部
チーム一同
先月にがんを公表したときは「がんになっても箱根を目指したい」とのタイトルで自ら発信した理由として「一つ目 現在がんと闘っている、またこれからがんになるかもしれないアスリートに向けて、どういった立ち上げ、リハビリをしたのかという記録を残し、発信したい。二つ目 僕の持っているポジティブ思考と内面的な成長を、アウトプットしたい」などと記していた。
さらに「一部のがんやがん以外と闘うアスリートの一つの””道しるべ””のようなものに出来たらと思っています。がんになっても諦めない、””あなた””に、少しでも希望と元気を届けられれば幸いです。又、闘病を支えるご家族や友人、駅伝ファンの皆様にまで届けられればそれはもう最高です」とも書いていた。
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皆渡さんは2004年(平成16)2月2日生まれ。大阪・豊中市出身。関大北陽高出身。昨年の第100回大会の箱根では16人のメンバー入りを果たし、7区登録も当日変更となっていた。5000メートルの自己ベストは13分51秒38、1万メートルの自己ベストは28分49秒30。
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