アフリカの過剰債務議論=G20財務相会議、初日終了
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2025年02月27日 09:01 時事通信社
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【ケープタウン時事】南アフリカ・ケープタウンでの20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は26日、初日の討議を終えた。世界経済の現状に加え、途上国の過剰債務問題が主要なテーマ。G20が合意している、支払い猶予などで返済を助ける「共通枠組み」の改善を求める意見が出たが、最大債権国の中国は債務再編による救済に消極的な姿勢。問題の解消が進むかは不透明だ。
アフリカ諸国などの低所得国では過剰な債務の返済が滞って権益を押さえられる「債務のわな」が問題化している。議長国南アのラマポーザ大統領も開幕演説で、借り入れ返済コストが教育や医療などへの支出を「圧迫している」と訴えた。
日本は会議で共通枠組みによる救済の迅速化に加え、各国の債務の透明性を高める必要性を主張した。中国が貸し付け状況を他国と共有しないことが、救済の障害になっているとの問題意識が背景にある。世界経済に関する議論では、斎藤洋明財務副大臣がロシアのウクライナ侵攻を「最も強い言葉で非難した」(財務省幹部)という。
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