Amazonの電子書籍サービス「Kindle」で販売されていた小説。表紙には吉本ばななさんや、村上春樹さんの名前が記されていますが、実は有名小説家の名を騙って出品された“偽小説”です。こうした偽の書籍は横行していて、AIで作ったものだという指摘もあります。
「とんでもないことです」Kindleに有名作家の“偽小説”『彼女は立ち上がる。足は震えているが、意志は揺るがない』
時計があしらわれたデザインの表紙に「世界には時間がない」というタイトルの本。
Amazonの電子書籍サービスKindleに596円で出品されていました。
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著者は「吉本ばなな」となっていますが…
吉本ばななさんのX
「私はこんな本書いてないのでもちろん法的に訴えますが、読者のみなさん間違えて買わないでください。とんでもないことです。」
本物の吉本ばななさんによる、Xへの投稿で偽の作品と判明。14時間後に削除されました。
吉本ばななさんのX
「amazonからは削除したむねと謝罪がありました」
Kindle上で、有名作家の名前を騙った偽書籍は他にも…
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村上春樹さん作と偽った小説の表紙は本物の村上作品とは全く異なる世界観のように見えます。
偽書籍の「1970年代に転生して優しい軍王の若妻になる」という本のサンプルを見てみると…
『最近はいい服を買うのが難しいです。彼は唇を噛みながら、わずかな金庫から20元を取り出して渡した』
数字の表記の仕方が変だったり、日本語が正しくなかったりと、かなり雑な印象を受けます。
こうした偽書籍は横行していて、海外文学をAIで翻訳したものや、生成AIで作ったものではないかという指摘もあります。
出版社は注意を呼びかけています。
中央公論新社
「吉本ばななさん以外にも、村上春樹さん、東野圭吾さん、伊坂幸太郎さんなどの偽書籍も。ご注意ください」
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