埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没しトラックが転落した事故は、28日で発生から1カ月となった。県はトラックの運転席部分が陥没現場から約30メートル下流の下水道管内にあると特定したが、トラック運転手の70代男性は安否が分からないままだ。県は男性を捜索するため、下水を迂回(うかい)させるためのバイパス(仮排水管)を設置する工事を進める。
事故は1月28日午前に発生。当初は長径約9メートル、短径約5メートルの楕円(だえん)形の穴だった。翌29日に消防がトラックの荷台部分をクレーンで引き上げたものの、運転席部分は穴の内部に残り、地中に埋まった。活動のさなかにも崩落が相次ぎ、穴は最長部分が約40メートルにまで拡大。地盤が弱い上に、穴に下水が流れ込み、救助活動は長期化している。
県は陥没現場の下水道管に流れ込む水量を減らすため、2月12日まで周辺12市町の約120万人に下水使用の自粛を要請した。周辺住民に出した避難要請は19日に全て解除された。【椋田佳代】
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