ご飯(資料) 日本穀物検定協会は28日、2024年産米のおいしさを示す「食味ランキング」を発表した。評価対象の143銘柄のうち、最上位の「特A」となったのは、最高級ブランドとして知られる新潟県の魚沼コシヒカリなど39銘柄。東北や北陸で昇格銘柄が多かった一方、猛暑に苦しんだ西日本では降格が相次いだ。
食味ランキングは、炊いた白飯を専門家が食べ、味や香りなどを審査し5段階で評価する。特Aを取得すれば、小売店で目立つ棚に置かれ、知名度向上につながるとされる。
Aから特Aに昇格したのは、富山と徳島南部のコシヒカリなど6銘柄。このほか、山形庄内の雪若丸や和歌山県北のきぬむすめといった暑さに強い品種もランク入りした。北海道のななつぼしは15年連続で特Aを獲得した。
一方、特Aからランクを下げたのは7銘柄。このうち島根のつや姫や福岡の元気つくしなど6銘柄が西日本産だった。
協会では、北日本で評価を上げた銘柄が多かったことについて「天候に恵まれたほか、生産者が一体となって高温対策に取り組んだ影響が大きい」と指摘している。