『ちびまる子ちゃん』TARAKOさん急逝から1年、今も故郷で生き続ける「まる子の声」

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2025年03月04日 06:10  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

アニメ『ちびまる子ちゃん』で主人公の声を担当したTARAKOさん 写真/産経ビジュアル

 アニメ『ちびまる子ちゃん』で主人公の声を担当したTARAKOさんが急逝してから、3月4日で一周忌を迎えた。

「'24年に入ってから病気の治療をしていたようですが、容体が急変して帰らぬ人となりました。TARAKOさんは、34年間にわたり“まる子”役を担当してきました。起用された理由は、'18年に他界した原作者のさくらももこ先生と、声がそっくりだったからなんですよ」(スポーツ紙記者、以下同)

故郷で生き続ける“声”

『ちびまる子ちゃん』は、さくらさんの幼少期の思い出を漫画にしたもの。さくらさんの死後も、瓜二つの声で、その世界観を守り続けていた。

だからこそ“TARAKOさんの声じゃなきゃ、まる子じゃない”といった新しい声優に交代することに反対の声もありました。ただ、後任の菊池こころさんは、TARAKOさんに寄せて演じており、今も変わらず人気アニメとして放送を続けています」

 新たな“まる子”が受け入れられた一方、TARAKOさんの声も一部で残った。

「アニメのスポンサーであるミツウロコは、TARAKOさんの声を使ったCMを継続して放送していました。しかし、『まる子』を放送していたフジテレビのコンプライアンス問題が騒がれ、同社もCMの出稿を停止したのです

 ついにテレビから完全にTARAKOさんの声が消えた。このまま聞けなくなってしまうのか……と思いきや、

「家族の風景いろいろ!」

 ラジオから、聞きなじみのあるTARAKOさんの声が聞こえてくる。これはFM群馬が放送するキャンペーンCM。同CMのタイトルコールなどで、TARAKOさんの声が今も使われている。

バリエーションは数十種類

 FM群馬の担当者に話を聞いてみると、

「キャンペーンCMは、群馬県在住の方々が話す“家族のエピソード”を紹介するもので、その前後にTARAKOさんの声を使用しています。群馬県出身の国民的声優で、“家族”を想起させる声であることからオファーしたところ“明るい社会をつくる”という企画に共感いただき、出演を快諾してくださいました

 CMは、'23年4月にスタートするも、放送開始1年を迎える前に亡くなった。

「訃報に接し、私たちも大変ショックを受けました。ただ、TARAKOさんの貴重な声を今後も使い続けたいと思い、所属事務所に連絡をしました。すると、ご遺族から“ぜひ使ってください”とのお言葉をちょうだいしましたので、生前に収録した音声を、今も大切に使用しています」(FM群馬の担当者、以下同)

 同CMでは、タイトルコールを含む3つのセリフで、TARAKOさんの声が使われている。驚いたり、楽しそうだったり、数十種類のバリエーションがあるという。

「放送のタイミングはランダムですが、今もTARAKOさんの声が聞けることを、群馬県民の方々にうれしく思っていただければ幸いです」

 TARAKOさんの声は、故郷で生き続けている。

このニュースに関するつぶやき

  • CMだけは続けてほしいなあ。人は声から忘れると聞いたことがある。いつまでも皆が忘れないように流してくれー。
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