トウモロコシを収穫する米アイオワ州の農家(AFP時事) 【北京時事】トランプ米政権が4日、中国製品への追加関税を引き上げたことに対し、中国政府は米農産物という「米国の急所」(中国メディア関係者)を標的とした報復関税で応じた。米国に譲らない姿勢を示すことで、関税撤回を迫る構えだ。
「米国は再び過ちを犯した」。中国商務省はこの日、関税引き上げに先立ち報道官談話を出し、強く反発した。
対抗措置では、鶏肉と小麦、トウモロコシ、綿花に15%、大豆や牛肉に10%の追加関税を課す。中国は世界最大の米国産農産物の輸入国で、米国の弱点を狙った格好だ。
また、中国商務省は4日、米国を新たに世界貿易機関(WTO)に提訴したと表明。一部米国企業への輸出管理を強めたことも明らかにした。