光州FC戦で1ゴール1アシストを記録した大迫勇也 [写真]=Getty Images AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)・ラウンド16ファーストレグが5日に行われ、ヴィッセル神戸(日本)と光州FC(韓国)が対戦した。
クラブ史上初のアジア制覇を目指す“Jリーグ王者”神戸は、5勝1分2敗という成績でリーグフェーズを終えながらも、山東泰山(中国)の突然の大会棄権によって同クラブから獲得した勝ち点「3」が無効に。決勝トーナメントという結果こそ変わらなかったものの、最終順位は5位となり、ラウンド16ではリーグフェーズを4位で終えた光州FCとの対戦が決定した。
本拠地『ノエビアスタジアム神戸』でファーストレグを戦う神戸だが、3連覇を目指すJ1リーグではここまで3分1敗という成績に留まり、今年に入ってからの公式戦でわずか1勝と苦戦が続いている。ベスト8進出へ向けたアドバンテージを得るとともに、復調のきっかけを掴むことはできるだろうか。
序盤の両チームのボール保持率は五分五分。互いに攻撃時には最終ラインから丁寧にパスを繋ぎ、守備時にはミドルブロックで構える展開が続く。神戸は13分に井出遥也が右からカットインしてミドルシュートを放つと、徐々に敵陣ゴールに迫るシーンを増やしていく。すると20分、右サイドで起点を作った佐々木大樹が左足で鋭いクロスを送り、井出が体を捻りながらヘディングシュート。クロスバーに当たったボールを大迫勇也が押し込み、先制に成功した。
29分には再び右サイドを起点として攻撃から追加点が生まれる。斜めのランニングでスペースへ抜け出した大迫が佐々木からのパスを受けて右足でクロスを送ると、ニアサイドに走り込んだ井出がヘディングでゴール左隅に叩き込んだ。危なげなく試合を進めていた中、前半アディショナルタイムには右サイドを突破したヤシル・アサニを起点に光州FCにチャンスを作られたが、相手のシュートミスに救われ、2−0で前半を折り返した。
後半の立ち上がりは2点ビハインドの光州FCがボールを握り、神戸はやや受け身の展開を強いられる。そんな中でも集中した守備対応を続けて決定機は作らせず、ショートカウンターやサイドからのクロスを起点にいくつかチャンスを創出。65分過ぎにかけてはボールを握る時間も増やしていき、優位性を保ったまま時計の針を進めていく。
球際での激しい攻防が目立つ中、終盤には光州FCが圧力を強めて追撃の1点を狙うが、神戸は決定機を作らせず。試合はこのまま2−0で終了し、神戸が先勝に成功した。セカンドレグは光州FCの本拠地で12日に行われる。
【スコア】
ヴィッセル神戸 2−0 光州FC
【得点者】
1−0 20分 大迫勇也(ヴィッセル神戸)
2−0 29分 井出遥也(ヴィッセル神戸)
※記事内に誤字がありましたので修正いたしました(3月5日23:00)