


私は仕事休みの日、母にヒロトを預かってもらって賃貸物件を探しに行きました。とはいえ安くて条件に合うような家は、なかなかありません。その日は結局新しい住まいは決まらないまま、私はヒロトを実家へ迎えに行くことになりました。




バイクに乗っていた人は「大丈夫です」と答えた私を見て、そのまま去りました。しかし家に帰ると、足から大量の出血が……。「全然大丈夫じゃないじゃない!」驚いた母は急いで私を病院へ連れて行ってくれました。


子どものころからずっと、父は怖い存在でした。大ケガをしたときも、足の痛みや麻酔や針よりも、とにかく父に怒られることを恐れていた記憶があります。私が飛び出してしまったのが原因だし、事の重大さに気づかずバイクの人に「大丈夫」と言ってしまったし、きっと怒られるにちがいない……。父が帰宅すると、私は姿が見えないように必死でキッチンに隠れていました。
そんな思い出ばかりだから、今でも私は、父の機嫌や顔色を伺ってしまいます。夫と別れるなんて言ったら、父は激怒するでしょうか?
離婚の話も、うまく打ち明けられる気がしません。
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原案・ママスタ 脚本・物江窓香 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子