長野市のJR長野駅前で1月に男女3人が殺傷された事件で、長野県警は8日、死亡した男性に対する殺人容疑で長野市西尾張部の無職、矢口雄資容疑者(46)を再逮捕した。逮捕は3回目。調べに対し、会話に応じる一方、事件については「黙秘します」と話しているという。
再逮捕容疑は1月22日午後8時5分ごろ、長野駅善光寺口前のバスロータリー付近の歩道で、長野市の会社員、丸山浩由さん(当時49歳)を包丁のような刃物で刺して殺害したとしている。丸山さんは胸と背中を刺され、胸の傷は心臓に達していた。
矢口容疑者は丸山さんを刺した後、そばでバスを待っていた2人を襲撃。男性会社員(同37歳)に全治2カ月の重傷、女性会社員(同46歳)に全治1週間の軽傷をそれぞれ負わせた。いずれも面識がなく、無差別に狙ったとみられる。
県警はこれまでに、男女2人に対する殺人未遂容疑で矢口容疑者を2回逮捕している。長野地検は女性会社員に対する容疑について処分保留とし、3月8日、男性会社員に対する容疑についても処分保留とした。
捜査関係者によると、犯行動機の解明などを進めるとともに、事件当時の精神状態や刑事責任能力の有無などを調べる鑑定留置を検討しているという。【鈴木英世】
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