
前回からの続き。私はナナコ。夫・ユウセイの横暴な言動の証拠を得て、相談窓口へ行きました。すると話は想像以上に大ごとになってしまったのです。自分の決断がまわりに大きな影響を及ぼすことに、一度はユウセイから離れる覚悟を決めたものの再び悩んでしまいました。それにテツトから父親と祖母を奪うことになってもいいのか……。ミカにも迷惑をかけることになるでしょう。私が「薬を隠された」なんて大騒ぎをしなければ良かったのでしょうか。
想像していたよりも大ごとになり、言葉を失っていた私にミカが心配そうに声をかけてきました。やっぱりなかったことに……そう思ってしまったのです。


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ミカに連れられて、窓口に相談をしに行った私。しかし自分が思っていたよりも話が大きくなってしまい動揺してしまいました。
「薬を隠されたことを私が黙っていれば良かったのかも」と思い始めていると、ミカが理路整然と助言してくれたのです。たしかにミカの言うとおり、今後私だけではなくテツトにまで何かしらの被害が及ぶことも考えられます。自己犠牲はできても、テツトを犠牲にすることだけは避けなければならない。今度こそ本当に覚悟を決めた私は、そのまま離婚を決めました。これからはテツトと共に生きていきたいと思います。ミカには感謝しかありません。
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