男性2人をそそのかして自殺させたとして、大阪府警は11日、大阪府河内長野市の自称占師、浜田淑恵容疑者(62)ら女性3人を自殺教唆などの疑いで逮捕した。浜田容疑者は自身のことを「創造主」だと信じ込ませて男性2人を精神的に支配していた可能性があるといい、府警が詳しい経緯を調べている。
浜田容疑者らが自殺教唆などの容疑で逮捕されたきっかけは、浜田容疑者から現金を脅し取られたとする男性の大阪府警への相談だった。捜査関係者によると、寺本浩平さん(当時66歳)と米田一郎さん(当時51歳)が自殺した後、男性は浜田容疑者からこう告げられたという。
「一郎も浩平ももういないよ。あいつらは死んだ。だからお前も、覚悟しておけよ」
男性は身の危険を感じ、浜田容疑者の要求に従って数千万円の現金を渡したとされる。2024年5月に恐喝被害に遭ったと府警に相談。浜田容疑者らが寺本さんらに自殺をそそのかしたことがうかがわれるやり取りもスマートフォンで録音しており、一連の出来事を府警に説明した。
この男性を知る関係者は毎日新聞の取材に「男性は(浜田容疑者のことを)『鬼だ……、悪魔だ……』と言って震えていた。一体、彼女は何をしたのか」と語った。
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寺本さんの知人によると、寺本さんは大手電機メーカーで勤務後、独立して高音質スピーカーの開発などを手がけていたという。知人は「自殺するような人ではないので、亡くなったと聞いた時は驚いた。何で金に困っているのか不思議だった」と振り返った。【斉藤朋恵、林みづき】
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