タクシーでほっこりした話 第8回 【漫画】タクシーの車内に広がるリンゴの香りと、運転手との交流

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2025年03月14日 10:01  マイナビニュース

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普段の生活から、旅行先での移動手段など、さまざまな場面で役立つタクシー。便利な移動手段だけではなく、ほっこりと心温まる場面に出会える場所でもあります。



この連載では、タクシーに乗った時の「ほっこりした」読者の体験談をマンガで紹介。タクシーにまつわる何気ない日常のエピソードをお届けします。

○タクシーの車内に広がるリンゴの香りと、運転手との交流



寒さが身に染みるある日、私は一台のタクシーを拾いました。座席に深く腰を下ろした瞬間、ふわりと甘い香りが鼻をくすぐります。見回すと、ダッシュボードの片隅に真っ赤なリンゴが一つ、ちょこんと置かれていました。



「運転手さん、このリンゴは?」


気になって尋ねると、運転手はバックミラー越しに微笑みながら説明してくれました。

「ああ、それは芳香剤代わりに置いているんですよ。私の地元の名産で、香りもいいし、お客さんとの話のきっかけにもなるんです」



なるほど、と感心する私。確かに、この甘く爽やかな香りはどこか懐かしく、心を落ち着かせます。



リラックスする私に、「よかったら、どうぞ」と運転手が手渡してくれました。思わず受け取り、手のひらでころがすと、ひんやりとした感触が心地よい。



「リンゴを芳香剤代わりにするなんて、面白いですね」



「そうでしょう? お客さんもよく話しかけてくれるし、地元のことを知ってもらえる。何より、香りが車内を和やかにしてくれるんですよ」



タクシーが目的地に着き、運転手に礼を言って降りると、リンゴの香りがまだ指先に残っています。その香りとともに、心まで温かくなる時間でした。



菅原県 すがわらけん 漫画家&イラストレーター。「週刊ヤングジャンプ」でデビュー。その後、実話系4コマ誌やニュースサイトなどでマンガを連載。あおり系LINEスタンプ「Mr.上から目線」シリーズの作者。 Twitter:@sugawaraken この監修者の記事一覧はこちら



調査時期: 2024年6月14〜15日

調査対象: マイナビニュース会員

調査数: 300人

調査方法: インターネットログイン式アンケート(MN ワーク&ライフ編集部)

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