「ローキックした」叔父、殺意は否定 大阪コンクリ遺体で再逮捕

3

2025年03月21日 19:54  毎日新聞

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

毎日新聞

死体遺棄容疑で送検される飯森憲幸容疑者(中央)=大阪府八尾市で2日午前8時34分、加古信志撮影

 コンクリート詰めにされた女児の遺体が大阪府八尾市の集合住宅から見つかった事件で大阪府警は21日、女児に暴行を加えて殺害したとして、叔父で無職の飯森憲幸容疑者(41)=死体遺棄容疑で逮捕=を殺人の疑いで再逮捕した。「ローキックをした」などと暴行について認める一方、「殺すつもりはなかった」と殺意を否定しているといい、府警が当時の状況を詳しく調べている。


 女児は飯森容疑者の姉の娘で、岩本玲奈さん。当時は飯森容疑者が大阪市平野区の自宅で玲奈さんを預かり、面倒をみていた。


 再逮捕容疑は2006年12月下旬〜07年1月上旬ごろ、自宅で当時6歳だった玲奈さんの左脇腹付近を蹴るなどの暴行を加え、殺害したとしている。「言うことを聞かないので腹が立ち、顔を何度もビンタしたり、右脚で脇腹をローキックしたりした。殺すつもりはなかった」と話しているという。


 司法解剖で玲奈さんの遺体は左腹部の臓器が損傷しているのが確認され、出血による外傷性ショックで死亡したとみられている。府警は容疑者が6歳の女児に激しい暴行を加えていたと判断し、強い殺意があったとみて殺人容疑を適用した。


 容疑者はこれまでの府警の調べに「(玲奈さんを)思い切り殴ったら、翌朝に冷たくなっていた」などと説明し、玲奈さんの死亡への関与をほのめかしていた。府警が供述の裏付けを進めたところ、玲奈さんの死亡したとされる時期に容疑者が「玲奈が死んでしまった。殺してしまった」と80代の父に打ち明けていたことが確認されたという。


 玲奈さんは00年10月に八尾市内の病院で生まれ、02年ごろから容疑者の姉や父らとともに八尾市で暮らしていた。しかし、容疑者の姉が家を出て、父も面倒をみられないと訴えたことから、06年10月ごろに飯森容疑者が引き取っていた。


 この間の04年には容疑者の父が「玲奈がいなくなった」と申し出たことなどから、居住実態がないと判断した八尾市が玲奈さんの住民票を削除していた。


 玲奈さんの遺体は25年2月、集合住宅の一室の押し入れで、金属製の衣装ケースにコンクリート詰めにされた状態で発見された。


 大阪地検は21日、遺体を24年11月ごろから集合住宅の一室に放置したなどとして、飯森容疑者を死体遺棄罪で起訴した。府警は交際相手で無職の柴田朱里容疑者(36)も死体遺棄容疑で逮捕している。【林みづき、斉藤朋恵】



このニュースに関するつぶやき

  • 殺意はなかったかもね、ムカついたから蹴ったら死にましたなんだろ?いいかげん殺意の有る無し判定やめようや、もっとノータリンで下衆いわ。
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(2件)

前日のランキングへ

ニュース設定